川島永嗣が見る「日本人GKの現在地」 海外挑戦の意義と今後“進むべき道”とは?
外国籍選手を使うことが問題か、日本人選手が勝てないことが問題なのか、別視点を提示
名古屋グランパスのオーストラリア代表GKミッチェル・ランゲラックをはじめ、今季はJ1リーグ18チームのうち7チームが外国籍GKをレギュラーに起用している。この現状について「自国GK育成の機会」を危惧する意見もあるが、川島の視点は別のところにあった。
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「結局、競争だと思うんです。本当に良いものを作りたい時、そこに競争原理がなかったら、絶対に良いものはできない。素晴らしいメソッドが一つあったとして、それに従えば良いGKができるか、といったら僕はそうは思わない。本当に高いレベルでの競争原理がなかったら、それ以上のものはできないと思うんです。外国籍GKを使っている場合じゃない、と言うかもしれないけど、日本人GKが負けていたらそれより良いものはできない。使うことが問題なのか、そこに勝てないことが問題なのか、ということに着目しないと」
外国籍選手が日本にはなかったメソッドや要素をもたらし、ともにトレーニングする日本人選手の成長にプラスになることは大いにある。
「でもお手本にしているだけじゃなく、そこを超えていかないと良いものはできない。その意味でも、良いGKが日本に来るのは良いことだと思います」
究極的には、それが外国籍選手だろうと日本人選手だろうと、周りのライバルたちと競い合って、彼らを超えていくところに成長がある、ということだ。
たった一つの先発枠、加えて怪我や著しく調子を崩さない限り、なかなか交代させることがないのがGKだ。フランスリーグではよく見られる現象だが、自クラブで育てたGKを移籍市場に注目されるように優先して使ったり、移籍金を積んだ選手は“元を取る”意味で使う、といったクラブ事情の影響も受けやすく、ポジションを確保するのは容易ではない。
それでも、海外で挑戦する意味は大きいと川島は語る。
「タイミングがあったら絶対に出て行ったほうがいいと思います。基準ができますからね。一度出てきて差を感じたりすることで、自分の中で方向性も見える」
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