U-20日本代表MF郷家「本当に心が苦しい」 負傷離脱した盟友に誓う“日韓戦”勝利

全体練習へ復帰したU-20日本代表MF郷家【写真:林遼平】
全体練習へ復帰したU-20日本代表MF郷家【写真:林遼平】

別メニューが続いていた郷家が1日に全体練習へ復帰 「かなり体が切れている」

 U-20ワールドカップを戦うU-20日本代表は、2大会連続のグループリーグ突破を決め、決勝トーナメント1回戦でアジアのライバルである韓国と対戦する。FW田川亨介(FC東京)やMF斉藤光毅(横浜FC)が怪我のために帰国し、苦しいチーム状況にあるなか、1日のトレーニングで全体練習に復帰したMF郷家友太(ヴィッセル神戸)は「恩返しできる形を作ってくれたチームにまず感謝したい」と語りつつ、世代をともに牽引してきた「(田川)亨介くんのためにも」と活躍を誓った。

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 U-20W杯のグループリーグも31日をもって全日程が終了。グループBの日本は、初戦のエクアドル戦で難しい戦いを強いられながらも1-1で勝ち点1を得ると、メキシコ戦(3-0)とイタリア戦(0-0)を1勝1分で乗り切り、“死の組”と呼ばれたグループを2位で通過した。また31日のアルゼンチン対韓国の結果、決勝トーナメント1回戦ではグループFを2位で勝ち上がってきた韓国との対戦が決定。世界の舞台で“日韓対決”が実現した。

 日本は田川と斉藤が戦線離脱する緊急事態に陥っているが、次戦に向けて光明の一つとなるのが郷家の復帰だ。エクアドル戦以降、別メニューが続いていた郷家は、1日のトレーニングでフルメニューを消化。「今日やってみて、かなり体が切れているなと。痛みや張りも消えている。何か大会に入る前よりもいい体ができているのではないかなと思います」と笑顔を見せた。

 日本に怪我のため帰国した田川とは世代をともに牽引してきた盟友であり、郷家は今大会では同部屋だった。それだけに「亨介くんに関しては、僕がこの世代の立ち上げの時から一緒にやっていて、一緒に歩んできた一番長い仲間だった。本当に心が苦しいというか、すごく言葉に詰まる部分がある。こうやって残念な形で別れたというのは僕的にも悔しいし、亨介くん的にも悔しいと思う」と無念の思いを口にする。

 盟友のために、そして自分が再びピッチに立てる舞台まで運んでくれたチームのために、郷家はここからの戦いに向けてより気持ちを高めている。

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林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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