本田放出へ加速⁉ ミランが来年1月、イタリアU−21代表の万能型司令塔獲得浮上

ラツィオMFカタルディ 前節ミラン戦で1アシストと奮闘

 日本代表FW本田圭佑所属のACミランは4-3-3へのシステム変更以来、3連勝と上昇気流に乗っている。今後、4-4-2へのシステム変更がささやかれるなど状況は流動的だが、シルビオ・ベルルスコーニ会長が厳命したUEFAチャンピオンズリーグ出場権を得られるリーグ3位以内も射程圏内に入ってきた。そして、復活を期す名門は次なる一手としてイタリアが誇る若き中盤の才能に目をつけているという。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」が報じている。

 そのターゲットは、ラツィオのU-21イタリア代表MFダニーロ・カタルディだ。1994年生まれでラツィオの下部組織から2013-14シーズンにセリエBのクロトーネに期限付き移籍し、中心選手として活躍。翌シーズンからラツィオがトップチームに呼び戻した。14-15シーズンはトータル21試合の出場で、中盤から5アシストを記録した。今季もすでに7試合に出場している。前節ミラン戦では後半から出場し、1アシストを記録している。

 そのプレースタイルは、右利きでボランチからトップ下まで幅広くこなす万能型だ。ビルドアップに関わることもでき、フィニッシュに絡むこともできる。昨年、イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が特集した際に、自身は「僕のポジションはメディアーノ(中盤)だ」と答えている。セットプレーの精度も高く、クロトーネ時代にはチームのセットプレーキッカーを任され、直接FKによるゴールも決めている。

 ミランにとっては、ベルルスコーニ会長が推し進めるチームを有望なイタリア人で固める“イタリア化計画”の一端を担う存在としての獲得も期待されているという。今夏の移籍市場でも、イタリア代表MFアンドレア・ベルトラッチやイタリアU-21代表DFアレッシオ・ロマニョーリといったイタリア人選手を核になるポジションとして獲得した。カタルディに関しても、同様にイタリアの将来を担うべき存在であり、補強戦略には合致している。

 ミランの中で最もイメージが近い選手は、イタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラだろう。ピッチを幅広く動く運動量と、正確なキック技術を持つという意味で共通点も多い。一方で、ボランチの一角に入れば主将のイタリア代表MFリッカルド・モントリーボのようにプレーすることも可能だろう。シニシャ・ミハイロビッチ監督も獲得への動きへゴーサインを出しているとされ、中盤の補強としては打ってつけの人材になるはずだ。

 

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