チェルシー、EL優勝もサッリ監督は退団希望と英報道 後任候補にレジェンドMFの名前
サッリ監督にはユベントスが興味を示す チェルシーはランパード監督招聘へ?
チェルシーは現地時間29日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝でアーセナルを4-1で下し、シーズンの最後にタイトルを獲得した。その一方でベルギー代表MFエデン・アザールはレアル・マドリード移籍が濃厚とされるなかで、今季指揮を執ったマウリツィオ・サッリ監督もクラブ側に今シーズン限りでの退団を要望したと英衛星放送「スカイ・スポーツ」が伝えている。
サッリ監督はセリエAでも異彩を放った“サッリ・ボール”と呼ばれるポゼッション重視のスタイルをチェルシーに持ち込み、序盤戦は連勝を積み重ねて快調なスタートを切った。その後チームはマンチェスター・シティとリバプールの2強に突き放される形となったものの、プレミア3位で来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得、そしてEL優勝という結果を得た。
しかし今シーズンは実績を残したにもかかわらず、サポーターからの批判を多く受ける立場となり、そのプレッシャーに耐えることができなかったようだ。またマッシミリアーノ・アッレグリ監督が退任したユベントスがサッリ監督に興味を示しているとされ、そういった状況を鑑みてチェルシーを去ることを心に決めたという。
またしても指揮官交代となりそうなチェルシーだが、有力な監督候補の1人として同局が挙げているのは、レジェンドである元イングランド代表MFフランク・ランパードだ。今シーズンはダービー・カウンティの指揮官を務め、1部昇格を逃したもののチームを昇格プレーオフ決勝にまで導いた。
現時点ではダービーの強化部と来季に向けた補強などを進めているというが、キャリアの大半を過ごしたチェルシーが、クラブへの復帰を目論んでいるとも見られている。かつての本拠地スタンフォードブリッジのテクニカルエリアに、ランパードが立つ日は近いのか――。選手の移籍動向だけでなく、指揮官の新天地にも注目が集まる夏となりそうだ。