不整脈を乗り越えたユーベの鉄人 復帰戦のCLボルシアMG戦で貴重な同点弾

「監督の信頼を取り戻すために重要だった」

 試合後、リヒトシュタイナーはユベントスの公式チャンネルによるインタビューに対し、次のように語っている。

「まずは、シンプルにこの引き分けは満足のいくものだ。前半から難しいゲームだったから。もちろん、自分にとってもうれしいものだ。離脱していた期間、チームが苦しんでいるところに助けになれなかったのは、難しい時間だった。今日のゲームは、監督の信頼を取り戻すために重要なものだった。なにしろ、合流してからまだ2回しかトレーニングができていなかったのだから。我々は団結して、この苦しい時期を乗り越えなくてはいけない」

 リヒトシュタイナーが加入した2011-12シーズンから、ユベントスはリーグ4連覇を達成している。派手さはないが実直で堅実なプレーを見せるスイス代表の右サイドバックは、大きな戦力として活躍してきた。90分間落ちることのない運動量は、現イタリア代表のアントニオ・コンテ監督、マッシミリアーノ・アッレグリ監督と2代に渡って重要な存在だった。

 苦しい展開を引き分けに持ち込んだユベントスは、勝ち点を8に伸ばして「死のグループ」突破へ大きく前進した。リーグでは苦しい成績が続いているビアンコネーロ(白と黒)だが、不整脈を乗り越えたスイスの鉄人が頼れる戦力として戻ってきた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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