リバプールGKアリソン、昨季CL決勝ミスの前任に言及 「負けたのはカリウスじゃない」
カリウスは昨季CL決勝で痛恨ミスを犯して準優勝 今回の決勝も現地観戦を回避
リバプールは現地時間6月1日、スペインのマドリードで開催されるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝で同じプレミア勢のトットナムと対戦する。14年ぶり6回目の優勝を目指すなか、守護神のブラジル代表GKアリソンが昨季決勝で“悲劇”を味わったドイツ人GKロリス・カリウス(ベジクタシュ)について言及している。英紙「エクスプレス」が報じた。
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リバプールはCL決勝トーナメントでバイエルン(ドイツ)、ポルト(ポルトガル)、バルセロナ(スペイン)と各国の強豪を撃破して2年連続で決勝に進出。とりわけ、バルセロナとの準決勝第1戦で0-3と敗れたなか、第2戦で4-0と大勝して劇的な逆転突破を果たした戦いぶりは世界に感動を呼んだ。
14年ぶり6回目の優勝を懸けてトットナムと対戦するが、現在はトルコの地でプレーする男が何かと注目を集めている。今季リバプールから2年間のレンタルでベジクタシュへ移籍したカリウスだ。カリウスと言えば、レアル・マドリードと激突した昨季のCL決勝で、衝撃的なスローミスで元フランス代表FWカリム・ベンゼマにゴールをプレゼントし、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルのミドル弾も弾き損ねる失態を重ね、チームが1-3で敗れる要因を作ってしまった。直前のプレーで相手選手と接触し、脳震とうの疑いもあったが、カリウスはその後、世間から長期間にわたって批判を浴び続けた。
今回のCL決勝も「自分の存在がチームの気を散らす要因になるかもしれない」と現地観戦を見送ったと報じられるなか、現在リバプールで守護神を務めるアリソンは、英紙「エクスプレス」のインタビューで昨季決勝について言及。1年前、カリウスのミスについて米スポーツ専門テレビ局「ESPN」で「悲しくなった」と話していたが、個人のミスによる敗北は、1人のせいにされるべきではないと改めて主張した。
「1人の肩にそれ(責任)を置くべきではない。チームは11人だ。チームが勝てばみんなが勝ち、負ければみんなが負ける。試合で負けたのはカリウスじゃない、リバプールだ。今年が我々にとって新たなチャンスだ」
今季開幕前、アリソンがローマから移籍金6250万ユーロ(約75億8000万円)でリバプールに加入。それまで正守護神を務めていたカリウスは、結果的にポジションを失ってベジクタシュに2年間のレンタルに出されたが、アリソンは最後まで“前任者”の胸中をおもんぱかっていた。