モナコがモウリーニョ引き抜き 65億円オファーもチェルシーは固辞

倍額以上の132億円なら検討か

 チェルシーは去就問題の浮上しているジョゼ・モウリーニョ監督に対し、フランス強豪モナコから届いた3500万ポンド(約65億円)の引き抜きオファーを固辞したと、英地元紙「デイリー・メール」が報じている。

 モウリーニョ監督は今季リーグ15位の成績不振や、度重なる主審への批判、係争問題に発展中のチームドクター、エバ・カルネイロ医師へのパワハラ問題などで解任危機と報じられてきた。だが、チェルシーの首脳陣は信頼を失っていないようだ。

 チェルシーの株主によると、今季フランス1部6位のモナコは約65億円を提示。昨年4年契約を結び直したばかりのスペシャル・ワンが、ロンドンの強豪で残されている総年俸での買い取りを申し出たという。

 昨季リーグ王者に導いたモウリーニョ監督だが、今季はクラブOBのMFフランク・ランパードに「戦術が崩壊している」と指摘されるほどフィールド内では昨季までの堅守が見る影もなく、チームはきりもみ落下を続けている。

 チェルシーにとっては名将と決別するならば、渡りに船のオファーとなったが、石油王のロマン・アブラモビッチ会長はこれを固辞。関係者によると、会長は7100万ポンド(約132億円)ならスペシャル・ワンの譲渡を検討する意向を持っているとリポートされている。

 石油王からの信頼の表れなのか、それともモウリーニョ監督売却によるマネーゲームなのか。いずれにしても当面はスペシャル・ワンはスタンフォードブリッジに留まることになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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