U-20日本代表「W杯グループリーグ査定」 出場18人を4段階評価、“死の組”突破の原動力は?
難敵揃いのB組を1勝2分の2位通過 “第3の男”GK若原がビッグセーブ連発
U-20日本代表は23日からポーランドで開催されているU-20ワールドカップ(W杯)に挑み、初戦で“南米王者”エクアドルに1-1で引き分けると、第2戦ではメキシコに3-0で快勝。第3戦はイタリアと0-0で引き分け、1勝2分の勝ち点5を手にし、B組2位で2大会連続のグループリーグ突破を決めた。ここでは“死の組”と呼ばれた難敵揃いのグループで、全3試合に出場した18選手のパフォーマンスをチェックし、4段階(◎→○→△→×)で評価した。
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<GK>
■若原智哉(京都サンガF.C.)=◎
[3試合/270分出場・1失点]
大迫敬介(サンフレッチェ広島)がA代表に招集され、谷晃生(ガンバ大阪)が怪我のため不在のなか、“第3の男”がピッチで絶大な存在感を見せている。エクアドル戦ではPKストップを見せてチームの絶体絶命のピンチを救えば、メキシコ戦、イタリア戦では相手の決定機を落ち着いた対応でセーブ。若原の好セーブなくして、グループリーグ突破は果たせなかったはずだ。
【出場なし】
茂木 秀(セレッソ大阪)
鈴木彩艶(浦和レッズユース)
<DF>
■菅原由勢(名古屋グランパス)=◎
[3試合/270分出場・0得点]
チームのムードメーカーでもある右サイドバックは、3試合すべてに出場し、安定感あふれるプレーを披露した。気の利いたポジショニングに加え、機を見た攻撃参加でチャンスを創出。守っては相手の強靭なフィジカルにもしっかり対抗し、最後まで粘り強い守備を続けた。
■小林友希(ヴィッセル神戸)=○
[3試合/270分出場・0得点]
イタリア戦ではあわやオウンゴールとなるパスミスはあったものの、それ以外では最終ラインをしっかり統率。相手のロングボールに対して競り合いで怯まず、鋭い読みでボールを奪取した。また最後の局面では体を投げ出してブロックするなど、ゴールを許さないという気迫を感じさせた。
■瀬古歩夢(セレッソ大阪)=○
[2試合/180分出場・0得点]
183センチの身長を生かしつつ、打点の高いヘッドで相手のロングボールに対応。空中戦でイニシアチブを握った。時折パスがずれるところはあるが、ビルドアップでもまずまずのプレーを披露。小林とのコンビも日に日に良くなっており、守備の要の1人として決勝トーナメント進出に貢献した。
林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。