「狂気の頑張り」 米代表GKの“ドタバタセーブ”にファン反響「アニメのような動き」
アトランタのアメリカ代表GKグザン、“お手玉”状態からなんとかゴールを守り切る
MLS(メジャーリーグサッカー)では元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチや元イングランド代表FWウェイン・ルーニーなど、多くのスター選手がプレーしているなか、自国アメリカの代表選手たちも存在感を示してきた。かつてアストン・ビラなどで活躍したアトランタ・ユナイテッドのGKブラッド・グザンもその1人だが、今回はやや変わった形で注目を集めている。
グザンの所属するアトランタは現地時間29日、ホームでミネソタ・ユナイテッドと対戦。3-0の快勝を収め、グザンもGKとしてフル出場し、クリーンシートに多大な貢献を果たしている。
試合はアトランタが前半23分に先制し、1点リードのまま推移。後半も1点差のシビアな展開となったなか、同30分にミネソタがビッグチャンスを迎える。ペナルティーエリア内でFWアンジェロ・ロドリゲスが左足のシュートを放ったものの、立ちはだかったのがグザンだ。至近距離から放たれたシュートにも鋭い反応を見せ、右足でブロックしてみせた。そしてこぼれたボールを再びシュートされるも、体で止める。さらに跳ね返りをヘディングで詰められそうになったが、三たびビッグセーブを見せてシュートに反応している。
だが、ビッグセーブ3連発だけでは終わらなかった。弾いたボールが勢いを失わずにゴールラインを割りそうになったため、グザンは必死にボールを落ち着かせようとするものの、焦りからか完全に“お手玉”状態に。右手と左手で1回ずつボールを押し出し、ミネソタDFブレント・カルマンの目の前にこぼれそうになったところで、なんとか体ごと投げ出してキャッチに成功している。
ビッグセーブからのドタバタ劇を、MLS公式サイトは「本日のセーブ:ブラッド・グザンがどういうわけかゴールを守り切る」と紹介しつつ、「わずか6ヤード(約5.5メートル)からのシュートを防ぎ切った」と賛辞を送っている。
さらに米スポーツ専門局「ESPN」公式ツイッターは、「グザンが見せた狂気の頑張り」とコメントを添えて動画を投稿。返信欄には「彼はいつもアニメキャラのような動きをする」「プレミアリーグでは見たことない」「MLSのオリバー・カーン」などと反響が寄せられていた。
ややバタバタした感はあったものの、どんな形であれゴールを守り切ったことに変わりはない。グザンのビッグセーブにより、アトランタは今季7勝目。イースタン・カンファレンス4位と上位をキープしている。