イニエスタがサッカーアカデミーを開校 「子供たちを通して日本の文化や社会に関わりたい」

イニエスタがサッカーアカデミーを開校【写真:Football ZONE web】
イニエスタがサッカーアカデミーを開校【写真:Football ZONE web】

参加者の質問にイニエスタが回答 「成長するために失敗することは大事」と幼少期の体験を告白

 ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタがこれまでに自身が培ってきたものを日本の子供たちに伝えるため、「Iniesta’s Methodology(イニエスタ メソドロジー)」というサッカーアカデミーを開校することになった。29日にJ-GREEN堺で行われたそのデモンストレーションに、イニエスタ本人も参加。「日本という場でみんなと一緒にサッカーができることを喜んでいます」と、6月23日から本格的に始まるプロジェクト始動の挨拶を行った。

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 イニエスタ メソロドジーという名のサッカーアカデミーは、「イニエスタが幼少期からプロになるまでの道におけるピッチ内外の重要項目を学べる」とフアン・カルロステクニカルダイレクター(TD)は説明した。

 今回行われたデモンストレーションには、小学3・4年生のプレーヤー50人が参加。負傷中のイニエスタが一緒にプレーすることはなかったが、最後まで子供たちのプレーを見守りアドバイスを送っていた。

 練習が始まる開会式で参加者からの質問を受けたイニエスタは、「子供の頃にどんな練習をしていましたか?」という質問に対して、「常に何かを学ぼうとし、成長できるのではないかと考えながら練習に向き合っていた」と、幼少時の取り組み方を明かした。さらに、「成長するためにいろいろな失敗をしたが、失敗することは大事」と失敗を繰り返し、その都度学んだことでプロになれたことを伝えていた。

 また、パスが上手いと自負するプレーヤーから「Jリーグで一番パスが上手いと思う選手は誰ですか?」という質問に対して、「自分のチームの選手が一番上手い」と前置きしたうえで日本サッカーの現状を語った。

「Iniesta's Methodology」は、6月2日から22日までに体験会も行い、23日から本格始動するという【写真:Football ZONE web】
「Iniesta's Methodology」は、6月2日から22日までに体験会も行い、23日から本格始動するという【写真:Football ZONE web】

「いつも上手い選手を聞かれると、自分のチームの選手が一番上手いと言います。ヴィッセル神戸にもすごくパスが上手い選手はいますが、どのチームにもパスが上手い選手はたくさんいます。具体的にどの選手かというのは難しいです。まだ、日本人の名前を覚えるのが苦手なんです。どの選手かという話は置いておきますが、日本のサッカーというのはパスが好きだったり、チームワークがあったりして、ダイナミックなサッカーが得意です。それは僕もすごく大好きで、このスクールでもそういった練習をして、みんなが成長してもらえればと思っています」

 イニエスタは「自分が関わらなかったら意味がない」と熱意を語ったイニエスタ メソロドジーは、6月2日から22日までに体験会も行い、23日から本格始動するという。「子供たちと一緒にサッカーすることを通して、日本の文化であったり社会であったりに関わっていければ」と語ったイニエスタは、リスペクトする日本への還元となるプロジェクトが始動したことを喜んでいた。

(川原宏樹 / Hiroki Kawahara)



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