カペッロ氏がレアルのデ・ヘア獲得に疑問符 「ナバスはチームのベストプレーヤー」

首位を走る原動力

 世界有数の名将と称されるイタリア人指揮官ファビオ・カペッロ氏が、古巣であるレアル・マドリードのコスタリカ代表GKケイラー・ナバスを絶賛した。同氏はマンチェスター・ユナイテッドGKダビド・デ・ヘア獲得に強いこだわりを見せるレアルの動きに疑問符を投げ掛けたと、スペイン地元紙「マルカ」が報じている。

 カペッロ氏はラファエル・ベニテス新監督の下で新たな船出を迎えたレアルについて、「ラファ・ベニテスの下で、レアル・マドリードはとてもよくやっている。素晴らしいフットボールをしているよ」と高く評価した。そして、リーグで首位を走るレアルの原動力の一つにGKナバスの活躍を挙げている。

「ほとんど試合において、彼らのベストプレーヤーはゴールキーパーだ。私はナバスのプレーを見て、素晴らしいGKだと思っている。彼らがデ・ヘアを契約したがったことからも分かるように、彼らはそう思っていなかったようだけどね。今になってようやく気づいたんじゃないかな」

 2014年にブラジル・ワールドカップでの活躍が認められてレアル移籍を勝ち取ったナバスは、今季から“白い巨人”の正守護神を任されている。開幕前にはマンチェスター・ユナイテッドのGKデ・ヘアとのトレード移籍に合意したが、期限までに手続きが完了せずに逆転残留を果たしていた。そうしたショックを乗り越えてレギュラーに定着すると、開幕から427分間無失点を続けるなど安定した守備を披露。ここまで公式戦12試合に出場し、許したゴールはわずかに3。FCポルトへ移籍したイケル・カシージャスという偉大な前任者不在を感じさせないハイパフォーマンスを披露している。

 それでも、レアルは今なおデ・ヘアへの興味を失っていないと報じられている。ナバスはピッチ上で自らの存在価値を示したが、ビッグネーム獲得にこだわるレアルは再び24歳のスペイン代表守護神獲得に動くのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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