違反!? EL決勝直前、アーセナルMFのシャツ着用サポーターを現地警察が尋問に海外驚嘆
ムヒタリアンのシャツを着たサポーターに現地警察が尋問、背景に2カ国の政治的な理由
現地時間29日、アゼルバイジャン首都・バクーでヨーロッパリーグ(EL)決勝のアーセナル対チェルシーのイングランド対決が実現する。大一番に向けて両軍のサポーターも盛り上がりを見せているが、現地入りしたアーセナルファンがアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンのユニフォームを着用して警察から尋問を受ける事態が起きた。その瞬間を捉えた映像が拡散され、海外メディアも「警察に止められた」「本当に驚いた」と反応している。
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衛星放送「ユーロスポーツ」イタリア版の公式ツイッターが1本の動画を公開。「彼らはムヒタリアンのシャツを着ているという理由だけでアゼルバイジャンの警察によって止められた」と伝えている。
映像では、アーセナルファンと見られる男性2人がムヒタリアンの7番ユニフォームを着用し、バクーの町中を散策。すると警察3人が2人のサポーターを呼び止め、無線でなにやら確認。その場は大事にならずに収束したが、ムヒタリアンのユニフォーム着用を巡って尋問したという。
英メディア「GIVE ME SPORT」公式ツイッターも映像付きで「本当に驚いた」と記せば、ポルトガル紙「レコルド」も「ムヒタリアンのシャツを着た2人のアーセナルサポーターが警察から尋問を受けた。警察の指示はサポーターたちを驚かせた」と報じている。
その背景には政治的な理由が横たわっている。ムヒタリアンの母国アルメニアは、EL決勝の地アゼルバイジャンと長年にわたって対立関係にあり、ムヒタリアンもそうした理由から欠場が発表されていた。英紙「ザ・サン」はバクー警察当局のコメントを紹介し、「バクー警察はザ・サンに対して、『ムヒタリアンのシャツを着用し、政治的状況について地元の怒りが高まるのを望まない』と語った」と伝えている。
ムヒタリアンのシャツ着用を巡って思わぬ事態が起きているようだ。