「活躍したい」 U-20日本代表FW斉藤光毅、イタリア戦で狙う大会初得点「燃えてる」
開幕2試合は世界相手に手を焼くも、映像を確認して課題を修正「すごく点を決めたい」
U-20日本代表は現地時間29日、ポーランドで行われているU-20ワールドカップ(W杯)の第3戦でU-20イタリア代表と対戦する。引き分け以上でグループリーグ突破が決まるなか、17歳のFW斉藤光毅(横浜FC)は、今大会初ゴールに向けて「すごく決めたい。燃えています」と気持ちを込めた。
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高校2年生でプロ契約を結び、横浜FCで2年目を迎える斉藤は、今後が期待される逸材の1人だ。J2リーグ第7節・愛媛FC戦(2-1)でプロ初ゴールを決めると、第10節・ジェフユナイテッド千葉戦(3-1)では敵陣深いエリアで相手DFを交わして技ありシュートでゴールを奪取。昨年は最年少でU-19アジア選手権のメンバーに入り、今回のU-20W杯に挑むメンバーにも名を連ねた。
今大会ではエクアドル戦、メキシコ戦ともに先発起用されているが、いまだゴールはゼロ。南米、北中米特有の守備に「仕掛けていてビックリする自分もいた。ここで足が出てくるんだなど、いろいろありました」と苦戦が続いていることは間違いない。
もっとも、「単純に映像を見て相手がどれくらい来ていたのか、この時はこういうプレーをすれば良かったなどを振り返った」とすぐに映像を見ることでプレーを改善。「1試合目はなかなか良いパフォーマンスができなかったので、映像を見て自分でいろいろ考えて修正することで2戦目に臨んだ。(メキシコ戦は)決して満足できる内容ではなかったけど、1戦目よりは良いパフォーマンスができたかなと思う」と着実な進歩を遂げている。
あとは、個人としても大会前から常々言い続けてきた“結果”だ。
「ワールドカップに入る前から点を決めたいと思っていたので、すごく決めたいです。燃えています。自分のこれからのキャリアにおいて大事なことだと思う。活躍したい」
グループリーグ突破をかけたイタリア戦では「(自分の良さを)出したいですし、出さなきゃいけないと思います。結果を残したい」と言い切った斉藤。こういった国際舞台では一つのきっかけが人を大きく成長させる。17歳のアタッカーは、大一番で“結果”を手にし、新たな景色を見ようとしている。
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(林 遼平 / Ryohei Hayashi)
林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。