「落ち着け」 元オランダ代表DFの“ハードすぎる”タックルに反響「親善試合の概念ない」
元マンUのDFヤープ・スタム氏のタックルが話題 「トップチームに必要」
マンチェスター・ユナイテッドは現地時間26日、バイエルンとのOBマッチを開催。1999年の同日に同カードで行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝から20周年を記念し、当時のメンバーを中心に両チームOBが集結した。レジェンドが一堂に会した豪華な一戦となったが、そのなかで元オランダ代表DFヤープ・スタム氏が見せた“激しすぎるチャージ”が反響を呼んでいる。
1998-99シーズンのCL決勝は壮絶な試合となり、後半アディショナルタイムにユナイテッドが2点を決めて大逆転勝利を収めた。“カンプ・ノウの奇跡”として記憶される一戦を記念して行われたOBマッチには、ユナイテッドをはじめ、ラツィオやミランでも活躍したスタム氏も参加。現役時代はハードタックルで鳴らしたスタム氏は、今回のOBマッチでもそのパワフルなプレーを炸裂させた。
自陣右サイドでバイエルンにボールをキープされる状況から、中央に入れられたパスにスタム氏が反応してインターセプトを狙う。しかし、バイエルンの選手に先に触られる……かと思いきや、相手とボールの間に巨体をねじ込み、相手はあえなく転倒。ボールが落ち着いていないと見たバイエルンはさらにもう1人がプレッシングを仕掛けるものの、スタム氏は正面からのハードタックルによって正々堂々と吹き飛ばした。2人をなぎ倒して余裕を得ると、前方へと悠々とパスを送っている。
マンチェスター・ユナイテッドのスペイン語版公式ツイッターは、「ヤープ・スタムに親善試合の概念はない」とコメントを添えて動画を投稿。返信欄には「かつての習慣を忘れていない」「クリス・スモーリングよりもトップチームに必要」「今のチームに欠けているもの」などの反響が集まった。
また、英メディア「GIVE ME SPORT」は「ヤープ・スタムはフレンドリーマッチであることを忘れた」と見出しを打ち、その勇姿に注目。「ファンからはいまだに大きな支持を受けている。彼らは削り取るようなタックルと無骨なチャージを忘れていないからだ」と伝えたうえで、今回のタックルに関しては「ちょっと落ち着け」とツッコミを入れている。
現在は日本代表DF中山雄太も所属するエールディビジのズヴォレで監督を務めるスタム氏。現役時代を彷彿とさせる激しいプレーぶりは、マンチェスターのオールドファンに感銘を与えたようだ。