バースデーゴール2発のU-20日本代表FW宮代、ストライカーとして覗かせた“自覚”

川崎の先輩FW小林も宮代の能力には太鼓判「あれだけエゴがあれば、良い方向に行く」

 今回の代表にMF久保建英(FC東京)やMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)といった主力が招集外となったことで、宮代は点取り屋として大きな期待を背負っている。川崎のチームメイトである、日本代表FW小林悠は、「あの歳で末恐ろしい存在というか、体も強くて本当にストライカー」と宮代の能力に太鼓判を押していた。

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「最初に見た時から凄いなと思っていたし、本当にシュートにパワーがあって僕にはない重さがある。ゴール前のバリエーションは、大聖の持っている良さだと思う。それに物怖じしないというか、去年のキャンプの練習試合で一緒に出た時に、GKと2対1になって自分が横でどフリーなのに出さずに(シュートを)打ったんですよ。その時に、まだまだ若いけど、コイツのメンタリティーは本当にストライカーだなと思いました。FWとしてあれだけエゴがあれば、良い方向に行くと思います」

 チームの期待に応える2得点で勝利に貢献した宮代。「2点を取れたことはポジティブに考えているし、もちろん良かった。ただ、イージーなミスというのが疲れてきたなかで増えていて、そういうミスが失点につながる部分もあると思う」とすでに次戦を見据えている。

 短期決戦の国際大会で上位に行くチームには、必ずと言ってもいいほど好調なストライカーがいる。“川崎の大砲”こと宮代は、さらにゴールを量産してチームを決勝トーナメントへ導く覚悟だ。

林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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