ミランが3連勝で5位浮上 本田は4戦連続で後半途中から出場
本田は直接FKを蹴るも枠を捉えきれず
この日のミランはリードを生かした戦いぶりを見せる。ホームで前掛かりになるラツィオに対して同34分、中盤でボールを奪ったボナベントゥーラが走り込むバッカに向けて絶妙なロングスルーパスを通す。抜け出したバッカは相手GKをかわして右足でシュートを決め、3-0とリードを広げた。
ミハイロビッチ監督は、3人目の交代として同36分にチェルチに代えて本田を投入した。しかし、この後ミランはラツィオに1点を返される。同39分、ミランのMFリッカルド・モントリーボが負傷の治療のためピッチを離れて10人になっている間に攻め込まれると、ペナルティーエリア内に侵入したラツィオのFWリカルド・キシュナに対するミランDFマッティア・デ・シリオの寄せが甘く、簡単にシュートを打たれてしまう。3戦連続スタメンの16歳の新鋭GKジャンルイジ・ドンナルンマもニアサイドを襲った強烈なシュートを止められず、3-1となった。
本田の見せ場は、アディショナルタイムが3分ほど経過したところで訪れた。ボナベントゥーラのパスに抜け出そうとしたところで相手DFに倒された本田がFKを得る。ほぼペナルティーエリアのライン上、ゴール中央からやや右サイドの位置のFKのチャンスに、本田は壁の上を超えたニアサイドにコントロールしたシュートを狙ったが、クロスバーの上を超えていった。
試合はこのまま3-1で終了。敵地オリンピコ・スタジアムで勝利を収めたミランは、4-3-3システムに変更して以来これで3連勝。勝ち点を19に伸ばして、首位に並ぶフィオレンティーナとインテルとの勝ち点差は5になった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images