なでしこリーグ完全制覇を成し遂げたベレーザ 名門を支えた主将・岩清水の思い

常勝ベレーザを知る一人

 今季のなでしこリーグは、日テレ・ベレーザの5年ぶり13回目の優勝で幕を閉じた。昨季からレギュラーシリーズの後に年間優勝を懸けたエキサイティングシリーズが行われているが、両シリーズを制した完全優勝は今季のベレーザが初となった。キャプテンとしてチームを引き締めてきたなでしこジャパンDF岩清水梓は、リーグ優勝に喜びを爆発させた。
「本当にうれしいです。ここまで皆で頑張ってきて、最高の仲間と共有できたのがうれしく思います」
 そう語った岩清水がベレーザの正式な登録選手となったのは2003年のこと。以来、13年間を緑のユニホーム一筋で過ごしてきた。1981年に読売サッカークラブの女子チームとして創部したベレーザは、日本女子サッカー界の名門中の名門。89年に日本女子サッカーリーグが発足して以来の27シーズンで、5位と3位が1回ずつあるのみで、他は全て優勝か2位。そんな伝統あるチームで頭角を現してきた。
 一方で、2011年から4シーズン連続でリーグ2位と、優勝にわずかに手が届かないシーズンが続いていた。岩清水は、中心選手としてその責任を感じていたという。
「前の連覇していたころ(05年から4連覇)を知っていた分、ベレーザがまたその場に立たなければいけないという責任も感じていましたし、自分がキャプテンになってからリーグタイトルから遠ざかっていたので、なんとしても取りたいリーグタイトルを取れたことがうれしいです。今までいろいろな悔しい思いをして、2位という立場で表彰式に行ったりすることもあったので、今度は皆で表彰式に行けるのが楽しみです。皆で戦えたことが優勝できた要因だと思います」

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