名将ベンゲル、“監督業”からの引退を示唆 「私は今、岐路に立っている」
英「BBC」のインタビューで告白 「すぐに監督として戻ると思っていたが…」
2017-18シーズン限りでアーセナルを退団したアーセン・ベンゲル氏が、監督として現場復帰する可能性がないことを認めた。22年間率いたアーセナルを去った直後は「すぐに戻ると思っていた」と言うが、考えが変化し、キャリアの大きな分岐点を迎えているという。英公共放送「BBC」が報じた。
J1名古屋グランパスを率いた経験を持つベンゲル氏は、1996年にアーセナルの監督に就任。22シーズンでプレミアリーグを3度、FAカップを7度制するなど一時代を築き、昨季限りで退任し、フリーとなっていた。
復帰の噂はたびたび報じられていたが、現在までに新天地は決まっていない。母国フランスの強豪パリ・サンジェルマン(PSG)がディレクター職をオファーしているとの噂も挙がっていた。そうしたなかで、「BBC」のインタビューに応じたベンゲル氏は、公の場では初めて監督として復帰しない可能性があることを認めた。
「私もすぐに監督として戻ると思っていたが、(監督業から)少し距離をとってエンジョイしている。私は今、岐路に立っているんだ。私はもう一度フットボールの世界に戻るだろう。監督としてなのかどうかは……私にも分からない」
フランス人指揮官はこのように語った。監督としてチームを率いるのではなく、別の立場として働く可能性を示唆した。現場から離れた今シーズンはチャリティーなどさまざまな活動を行ってきたといい、そのなかで新しいキャリアへの関心が生まれたという。
「フットボールは今でも私のパッションだ。すぐに戻ってくる。しかし、どのような立場に就くのかはまだ言えないよ」
大きなターニングポイントを迎えた稀代の名将は、果たしてどのような決断を下すのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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