U-20日本代表監督、前半の“停滞”に悔恨 「エクアドルが良いチームと強調しすぎた」
影山監督が悔やんだ前半の戦い 「いつもやっていたことを放棄してしまった」
U-20日本代表は現地時間23日、U-20ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦で南米の強豪エクアドルと対戦し、1-1のドローに終わった。影山雅永監督は試合後、「エクアドルが良いチームだというのを私が選手たちに強調しすぎたことで、前半のようなパフォーマンスになってしまったのかなと反省しているところです」と、リードを奪われる展開になった前半の内容を悔やんだ。
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グループリーグ突破を考えても大きな意味を持つ初戦のエクアドル戦に、影山監督は「相手の攻撃のスタイルにしっかり対応しながら、それを利用してしっかりボールを握ってゴール前に攻撃できる、そのようなことを意図して選手たちをチョイスした」と、勝ち点3を取るための11人を選択したという。
しかし、前半は思ったようなサッカーを披露することができなかった。立ち上がりこそプレッシングをかけながらボールを奪い切って攻撃につなげていくシーンもあったが、徐々に相手がボールを持つ時間が長くなると、前半終了間際に失点。リードを許す展開を強いられてしまった。
後半、GK若原智哉(京都サンガF.C.)のPKストップで息を吹き返し、後半23分にMF山田康太(横浜F・マリノス)が同点ゴールを奪ったが、その後チャンスを生かし切れずにドロー決着となった。
試合後、影山監督は「初戦で相手に勝ち点3を渡して自分たちがゼロに終わるというのは避けたかった」と引き分けという結果に一定の満足感を見せながらも、「いつもやっていたことを放棄してしまったような前半だった」と、苦しい戦いを強いられた前半の内容に対して改善を求めている。
林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。