U-20イタリア代表と“変幻自在布陣” 日本戦は4-3-1-2と伊予想「よりコンパクトに…」
伊メディアがU-20W杯参戦中の母国代表を特集 初戦はメキシコに2-1で勝利
U-20日本代表は現地時間23日にポーランドで開催されているU-20ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦、エクアドル戦に1-1で引き分けた。そのグループBで同居し、初戦でメキシコに2-1で勝利したU-20イタリア代表について、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」がチームを紹介する記事を公開している。
イタリアのU-20世代には、すでに王者ユベントスで出場機会を得ているFWモイーズ・キーンや、ローマのMFニコロ・ザニオーロといったA代表招集歴を持つ選手もいるが、彼らは6月に開催される東京五輪予選を兼ねたU-21欧州選手権へ出場するため、今大会に出場しない。
そのなかで、エース格だとみなされているのが、名門インテルが保有権を持ち今季はフロジノーネに期限付き移籍していたFWアンドレア・ピナモンティだ。今季のセリエAで19位となり降格となったチームでは攻撃回数も限られているが、そのなかで27試合出場5ゴール3アシストを記録している。また、ACミランのGKアレッサンドロ・プリッツァーリは、正GKのジャンルイジ・ドンナルンマが移籍するなら、後継者としてゴールを任せられる存在との評価を得ている。
こうした攻守の軸がいるチームで、サイドバックにはローマのDFルカ・ペッレグリーニや、前線にはサッスオーロのFWジャンルカ・スカマッカといった能力の高い選手も注目だとされている。
そんなタレントが揃うイタリアだが、大きな特徴は戦術的な柔軟性にあるようだ。記事では、グループリーグで対戦するメキシコ、日本、エクアドルを相手に、すべて違ったシステムで臨む可能性があることに触れている。
「メキシコのように質の高い相手である初戦は、中央に優位性を確保した3-5-2で臨むことが予想される。よりコンパクトにする必要がある日本戦では、4-3-1-2を選択する可能性があるだろう。また、エクアドルに対してはピッチ全体をカバーしやすい4-3-3を採用する可能性もある」
日本とイタリアの一戦は、現地時間29日の第3戦となっている。最終的な順位が決まる重要なゲームとなるなか、どのような状況でこのイタリア戦を迎えるのか。少なくとも、初戦でメキシコを2-1で破っているだけに、簡単に勝ち点3を渡してくれる相手ではなさそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)