戦力外危機のインテル長友が取り戻した定位置と名将の信頼  「監督の信頼がうれしい」

パレルモ戦以来、今季2度目の先発出場

 長友のスタメン出場は、これが今季2試合目。2試合前の第9節パレルモ戦で右サイドバックとして先発フル出場すると、ローマとの重要な一戦では本職の左サイドバックでスタメン起用された。第2節のカルピ戦で後半35分から出場し、ボールウオッチャーとなって失点に絡んで以降はベンチ暮らしの日々を続けていた。来年1月には移籍要員と地元メディアに報じられる中、たゆまぬ日々の努力と練習での全力のアピールでマンチーニ監督の信頼を取り戻した格好だ。
 インテルはこの試合の勝利で、暫定ながらリーグ首位を奪還した。11試合を終えて7勝3分1敗と安定した戦いを見せるインテルの強みを長友はこう語っている。
「今のインテルの強さは、チームが団結していることにある。僕らは全員が試合に出られる準備をしているし、よく組織されてコンパクトに戦えている。これを続けていきたい」
 サンシーロで躍動した長友は、失いつつあった名門での地位を取り戻した。左右合計で6人がひしめく激戦区のサイドバックだが、日本が誇るダイナモは長かったトンネルを抜けて光の当たる道へ歩みを進めようとしている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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