ドラマー、ラッパー、暗算の達人… サッカー選手の「隠れた才能」に英メディア脚光

(左から)アカンジ、チェフ、ロシツキー、ロブソン=カヌ、メイラー【写真:Getty Images】
(左から)アカンジ、チェフ、ロシツキー、ロブソン=カヌ、メイラー【写真:Getty Images】

音楽関係が多くリスト入り インテルFWペリシッチはビーチバレーでもクロアチア代表

 アーセナルの元チェコ代表GKペトル・チェフは今季限りでの現役引退を発表しているなか、現地時間29日にUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝で古巣チェルシーと対戦する。欧州トップクラスでの活躍を続ける傍ら、凄腕のドラマーとしての顔も持つ守護神は、今月にはチャリティーの一環としてCDをリリースした。英サッカー専門メディア「Squawka」は「隠れた才能を持つサッカー選手たち13人」と題し、チェフのようにサッカー以外の才能を持つ選手たちを紹介している。

 リストにはドラマーのチェフを始め、ギタリストが3人(うち2人は兼歌手)、ラッパーが1人と音楽系の才能を持つ選手が比較的多い。また、やや趣は異なるが、マンチェスター・ユナイテッドのチリ代表FWアレクシス・サンチェスはピアノが得意で、移籍加入時にクラブが発表した動画でもその腕前を披露している。

 意外にも別のスポーツを得意とする選手は、リスト上には1人のみ。インテルのクロアチア代表FWイバン・ペリシッチは、なんとビーチバレーでもクロアチア代表として出場歴を持つ。記事では、「ピッチ上と同じように、砂の上でもしっかりとしたスキルを発揮した」と紹介されている。

 元ロシア代表FWアンドレイ・アルシャビンのファッションデザイナー、レディングのアイルランド代表MFデイビッド・メイラーのYouTuber(FIFAのゲーム実況)、元デンマーク代表DFダニエル・アッガーの彫り師、さらにはチェルシーのブラジル代表DFダビド・ルイスのマジシャンなど、個性的な面々が並ぶ。そのなかでも目を引くのは、「暗算の達人」と「仮想通貨事業家」だ。

 前者はドルトムントのスイス代表DFマヌエル・アカンジだ。母国スイスのテレビ番組に出演した際、電卓を片手に計算した司会者よりも早く掛け算の答えを出したことで、一躍“数学者”と言われるようになった。また後者の「仮想通貨事業家」はウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンのFWハル・ロブソン=カヌ。2018年には英紙「インディペンデント」の取材に応じ、「インターネットの根本的な仕組みを説明するようなものさ」と話していた。

 趣味の多様化は世界的に進んでいるだけに、今後はもっと変わった才能を持つ選手も出てくるかもしれない。

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