初勝利のクロップ・リバプール 「優勝争いは?」の質問に「クレイジー」と一蹴

「考えなければいけないのは次の試合」

 リバプールのユルゲン・クロップ監督は、3-1で勝利した31日のチェルシー戦後、記者からタイトル争いについて聞かれたが、それを「クレイジー」と一蹴。優勝について話すには時期尚早であると主張した。英国営放送「BBC」が報じている。
 
「君は正気じゃないのか? チェルシー戦に勝利したというだけでそう考えるのはクレイジーだ。私がここに来て3週間。私たちはそのこと(タイトル争い)については考えていない。考えなければいけないのは次の試合について、試合や自分たちのスタイルをどう改善していくかだ」
 この日も今季すでに5敗を喫し、試合開始前の時点で15位と苦しむチェルシー相手に開始4分で失点する苦しい展開だった。だが、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョが個人技で2得点を挙げて逆転に成功。途中出場のFWクリスティアン・ベンテケも追加点を決めるなど、采配も功を奏した。クロップ監督の就任直後からチームの走行距離が増えたというデータもあり、チームの色を確実に変えつつある。
 
「今日の私たちは勝利に値したと思う。我々はハードワークを怠らなかった。それも、チェルシーに勝ちたいと思えば当然のことだろうね」
 就任後、プレミアリーグでの初白星を飾ったクロップ監督。チームとしても4試合ぶりの白星となり、勝ち点を17まで伸ばして暫定で7位に浮上した。自慢の堅守が崩壊し、攻撃の歯車もすっかり狂ってしまった泥沼チェルシー。それを横目に、クロップ・スタイルを植え付けられたリバプールが、上位進出への階段を着実に登っている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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