「世の中もびっくりする」 U-20日本代表主将・齊藤、“死の組”で掲げる理想のシナリオ
メキシコ、イタリア、エクアドルと同居するなか、「1位通過」を一つの目標に掲げる
U-20日本代表は現地時間23日にU-20ワールドカップのグループリーグ初戦・エクアドル戦を控えるなか、主将のMF齊藤未月(湘南ベルマーレ)が試合会場となるポーランドのブィドゴシュチュ・スタジアムで行われた前日会見に出席。「日本が1位で通過すれば世の中もびっくりする」と決意を語った。
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U-20日本代表は14日にポーランド入りし、翌日から現地合宿をスタート。主力だったMF久保建英(FC東京)やMF安部裕葵(鹿島アントラーズ)、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)が招集外となり苦しいチーム状況ではあるが、Jリーグで出場機会を増やすMF齊藤やMF藤本寛也(東京ヴェルディ)らに加え、MF齊藤光毅(横浜FC)、MF西川潤(桐光学園高)といった下の世代が台頭。ハードワークを基盤に、気持ちを前面に出す“影山サッカー”で世界の舞台に挑む。
今大会でキャプテンを担う齊藤は「やっぱりW杯なので、一つの勝ち負けだったり、もしかしたら引き分けも大事になってくると思う」とコメント。そのうえで、「もちろん(主将として)試合中に監督とコミュニケーションをとることは大事。そのなかで個人的にチームとしてここは失点してはいけない状況なのか、攻めた方がいいのかは僕が判断しなくてはいけないかなと思う」と語り、キャプテンの自覚を覗かせた。
また、メキシコ、イタリア、エクアドルと同居する“死の組”と呼ばれるグループに入ったことで厳しい戦いが予想されるなか、齊藤は力強く意気込みを口にした。
「厳しいグループに入っているのはみんな分かっていると思うけど、そこで日本が1位で通過すれば世の中もびっくりすると思う。決勝トーナメントまで行けば、正直、優勝する確率は50%50%ぐらいまで高まるかなと思っている。だからこそ、まずはグループリーグを突破することが大事かなと思います」
明日の初戦に向けては「すごく楽しみなゲームが見られると思うので、期待して待っていて欲しいなと思います」と語った齊藤。日本が誇る背番号10は、エクアドル戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。
(林 遼平 / Ryohei Hayashi)
林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。