浦和の“ターンオーバー策”は心身両面で成功 ACL16強へと導いた控え組の意地
GK西川も証言、控え選手のプレーが「チームにとって大きな刺激になった」
また、その湘南戦でのターンオーバーについて、別の視点から効果を語ったのがGK西川周作だった。湘南戦は試合中に起こったミスジャッジが大きくクローズアップされたゲームになってしまったが、浦和は前半25分までに2-0とリードする展開に持ち込んでいた。そのゲームについて西川は、「本当に内容は良かったと思うんですよ」としたうえで、こう続けている。
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「リーグ戦では少し同じメンバーが続けて出る感じになっていて、湘南戦ではそれまであまり出られていない選手たちが出たんですけど、あれがチームにとって大きな刺激になったと感じました。良いところがたくさんあった試合だと思うんですけど、特に前から行くぞという姿勢を試合に出たメンバーが発揮したことが、今日の北京戦に出たメンバーにも強いメッセージになったんじゃないかと感じているんです」
この西川の言葉は、敵将が「大胆さと積極性があった。重要なのはいくつもあったチャンスを彼らがしっかり決めたこと。そして、点を取った後の守備も積極的で、そうした細かい部分が素晴らしかった」と、試合を振り返った言葉にも通じるものがある。肉体的な部分だけでなく、精神的な面でもこのターンオーバーは成功したと言えるのだろう。
ここまでオリヴェイラ監督は、連戦の中でも大きくメンバー変更をしてこなかった。この湘南戦と北京戦の2試合は、浦和にとって長いシーズンを戦ううえでも重要な収穫を得た試合になったと言えるのではないだろうか。