浦和の“ターンオーバー策”は心身両面で成功 ACL16強へと導いた控え組の意地
オリヴェイラ監督が直近のJリーグ湘南戦でターンオーバーを実施
浦和レッズは21日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ最終節のホームの北京国安(中国)戦に3-0で勝利して2位通過でのラウンド16進出を決めた。オズワルド・オリヴェイラ監督は、直近のリーグ戦で行ったターンオーバーがこの試合に好影響を与えたと話している。
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浦和は17日のリーグ第12節、湘南ベルマーレ戦(2-3)で大幅なターンオーバーを敢行した。そこから中3日で迎えたこの試合では、DF鈴木大輔とMF柏木陽介のみが継続スタメンで、実に9人は12日のリーグ第11節・名古屋グランパス戦(0-2)からこの北京戦に照準を絞った調整を行ったことになる。
そしてこの試合、浦和は北京を全体的な運動量で上回る試合を見せた。闇雲に前から追うわけではないが、自分たちの設定したエリアに入ってきた相手を忠実に捕まえたうえで、ボールを奪ってからの出足では完全に上回った。そして、攻撃が失敗に終わった場合でも素早い切り替えで相手を囲い込み、敵陣に押し込めるような試合展開に持ち込んだ。
オリヴェイラ監督は試合を振り返り「今は選手たちが全体にコンディションを上げてきている。そして、名古屋戦の後に選手たちがフレッシュでなければマークを仕切れないという状況もあったので、コントロールされたトレーニングをしてきたことが今日のパフォーマンスにつながった。そして、今日の試合ではフレッシュな選手たちによって(リーグ戦で)できなかったことができた」と話した。
試合前日会見で北京国安のロジャー・シュミット監督は、このテーマに対する質問に「しかし、これが良いことになるかは分からない。ヨーロッパのCLでは、同じようなことをしてバルセロナはリバプールに0-4で負けた。すべての答えは明日の結果になる」と話していたが、最終的にオリヴェイラ監督によるターンオーバー策は、この試合の好結果を一気に引き寄せたと言ってもいいだろう。