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浦和の元指揮官フィンケ解任 失態続きのカメルーン代表を立て直せず
“不屈のライオン”を率いて2年半 2度の国際大会で惨敗
カメルーンサッカー連盟は、J1浦和でも指揮経験のあるフォルカー・フィンケ監督を解任したと発表した。67歳のドイツ人指揮官は2013年5月から約2年半カメルーン代表を率いた。その間に、2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)、15年のアフリカ選手権と2度の大きな大会に出場するも、いずれもグループリーグ敗退と結果を残せなかった。
後任には、アレクサンドル・ベリンガー氏が暫定監督として就任。ジョンケップ・ボナベントゥーラ氏がアシスタントコーチを務めることも合わせて発表された。
14年のブラジルW杯でのカメルーンはゴタゴタ続きだった。大会前には選手と連盟がW杯出場のボーナス支払いを巡って対立。大会が始まっても、グループリーグ第2戦のクロアチア戦でMFアレックス・ソング(ウェストハム)が相手FWマリオ・マンジュキッチに肘打ちを見舞って退場処分を受けるなど0-4で大敗。試合中にはDFブノワ・アス=エコトとベンジャミン・ムカンジョが喧嘩するなど問題が多発した。結局フィンケ率いるカメルーンは3戦全敗で、早々にブラジルの地を去っている。
再起をかけた今年のアフリカ選手権でも、決勝トーナメントにすら進めず、アフリカの雄の低迷は続いた。こうした成績不振を受けて、母国の英雄ロジェ・ミラ氏もフィンケ監督を批判するなど、その立場は危ういものとなっていた。
フィンケ監督は09、10年の2シーズンに渡って、J1浦和で監督を務めた。しかし、09年6位、10年10位と成績は振るわず。浦和退団後には、母国ケルンのスポーツディレクターを経て、13年から「不屈のライオン」の愛称を持つカメルーン代表チームの指揮を託された。しかし、2年半でその旅路は終わりを告げた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images