もう一つの湘南ベルマーレ Fリーグ杯初優勝をかけて、“絶対王者”名古屋と激突

総合型スポーツクラブとして統一された胸のエンブレム

 今シーズンから湘南ベルマーレフットサルクラブは、Jリーグの湘南と同じエンブレムを胸につけている。Fリーグ開幕から2年は同じエンブレムを付けていたが、その後、別のものを付けなければいけないというルールになり、フットサルクラブ独自のエンブレムを使っていた。しかし今季からルールが緩和され、下に「FUTSAL」と入れたエンブレムが使われるようになった。今大会は、その新エンブレムで戦う最初の大会なのだ。

「エンブレムが変わったこのタイミングで、フットサルクラブ史上初のタイトルを取れるかもしれません。もちろんタイトルを取るために全力を尽くしますし、サポーターの方々も『決勝戦なら見に行こう!』と言ってくれるかもしれません。湘南のサポーターは、いつも平日でもいっぱい試合を見に来てくれて、本当にすごいんです。Fリーグだけではなく、Jリーグの湘南のサポーターの人たちにも、ちょっと湘南から名古屋は遠いですが、ぜひ、力を貸してほしいですね。場所はアウェーですが、オーシャンアリーナをジャックできるくらいのサポーターがいるクラブなので、一緒に戦いたいなと思っています」

 湘南ベルマーレフットサルクラブが、クラブ史上初のタイトルをかけて戦う名古屋オーシャンズは、今大会でも圧倒的な強さを見せている。2回戦、3回戦の2試合では計30ゴールを挙げており、準決勝のペスカドーラ町田戦にも7-3で快勝した。直近の2年間では国内タイトルを総なめにしており、今大会には3連覇をかけて臨んでいる。

 それでも鍛代は「名古屋が強いのは、もう分かっていること。僕らはぶつかるだけです。難しい時間帯っていうのは、これまでの試合よりも全然、長くなると思います。そこでも浦和戦でJの湘南が見せたように、集中を切らさず戦いたいと思います。どんなにボールを支配されようが、シュートを打たれようが、ゴールに入らなければ1点にならないスポーツなので、僕らにも勝つチャンスはあると思っています」と、初のタイトル獲得に意欲を見せた。

 湘南が悲願の初タイトルを獲得できるか。湘南のフットサルクラブが初の日本一をかけて臨む決勝は、19日15時に武田テバオーシャンアリーナでキックオフを迎える。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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