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“不屈の男”カソルラ、怪我克服→3年半ぶりスペイン代表復帰に歓喜 「途方もない夢」
アキレス腱の負傷で右足切断の危機にも直面したなか、今季ついに完全復活
ビジャレアルのMFサンティ・カソルラが2020年の欧州選手権(EURO)予選のフェロー諸島戦(6月7日)と、スウェーデン戦(同10日)に向けたスペイン代表メンバーに招集された。アキレス腱の負傷で右足切断の危機にも直面し、累計660日以上の離脱期間を経て2015年11月以来のカムバック。不屈の34歳は代表復帰を「途方もない夢」と語り、喜びを打ち明けた。
カソルラはアーセナルでプレーしていた2016年から右足の負傷で668日間の離脱。約2年間を棒に振った。細菌の侵食によりアキレス腱が8センチも失われ、右足切断の危機に瀕したこともあった。皮膚の移植手術など、2015年以降に受けた手術の回数は11回にのぼる。そこから完全復活を遂げた今季は、ビジャレアルでリーグ戦34試合に出場して4得点11アシストを記録した。
15年11月以来、約3年半ぶりの代表招集を受けたカソルラはスペイン紙「AS」でその喜びを語った。復帰は予想していないものだったという。
「(代表復帰は)チームメートから練習後に聞いたんだ。みんなが僕の名前のチャントを歌っているのが聞こえて、なんだろうと思ったんだ。彼らが一斉に祝福してくれて、それで何が起きたのか分かった。本当に嬉しいよ。正直、まだ実感がない。いろいろな人から届いた素晴らしいメッセージも今読んでいるところだ。まったくイメージしていなかった途方もない夢だ。困難な時にそばに居てくれたすべての人に感謝したい。(理学療法士の)フアン・カルロス・エランツやメディカルスタッフのみんな、マイク・サンチェスにビトーリア…そして家族。彼らなしでは不可能なことだった」
周囲への感謝を口にしているカソルラ。久しぶりの招集は「初招集の時のような気分」としみじみ語り、そして「まったく予期していなかった。最大限楽しみたい」と表舞台への復帰に意欲を燃やしている。不屈の精神で這い上がった司令塔の活躍が期待される。
(FOOTBALL ZONE編集部)