“誤審”に屈せず大逆転も…勝者の湘南に残ったわだかまり 「腹立たしい」の真意とは?
湘南の曺監督、ハーフタイムに選手たちに問いかけ「やるか、やめるか」
浦和レッズが湘南ベルマーレをホームに迎え撃った17日のJ1第12節、前半で2点のビハインドを負った湘南が後半に3ゴールを奪って逆転勝利した。そこにはミスジャッジに対する反骨心があった一方で、消化しきれない思いを勝者の側にも残すものになった。
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試合は大幅なターンオーバーを敢行した浦和が立ち上がりからペースを握った。それは前半25分までに2点を奪ったことにも証明され、湘南のMF梅崎司も「前半はレッズのペースだったし、みんな呑まれている感じもあった」と話した。それに対して、反撃の狼煙となったはずのシーンが同31分に訪れた。
湘南は、中盤で前を向いたMF杉岡大暉が左足で強烈なシュート。ボールは右ゴールポストを叩いて左サイドネットに吸い込まれた。浦和のGK西川周作はゴールに入ってから外に出てきたボールを、すぐに味方のキックオフを促すような所作でセンターサークル方向に投げた。しかし、山本主審はそのままゴールを認めずにプレー続行を指示。まさかの事態に湘南ベンチも猛抗議をしたが、判定は変わらずゲームが続いた。
結局、浦和が2-0とリードしたままハーフタイムを迎えた。まず、湘南の曺貴裁監督が山本レフェリーを中心とする審判団に対し、ピッチから引き上げる前に異議を申し立てた。しかし、そこでは判定が変わることなく、ロッカールームに引き上げている。そこで曺監督は、選手たちに「やるか、やめるか」と問いかけたという。
「(選手たちから)俺たち納得できないし、ピッチに立つことができないと言われたら、それを止めることは恐らく僕にはできなかった。彼らがやると言ったので、送り出しました」
指揮官はハーフタイムの顛末をこう明かした。報道陣に配布されたハーフタイムの両監督コメントで、湘南側は異例と言える空欄だった。しかし、そうした成り行きだったからこそ、空欄にならざるを得なかったというのが実情だったのだという。
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