「難しいジャッジもあった」 殊勲弾の湘南DF、後半3発の大逆転に「いいゲームができた」
後半ATに劇的な決勝ゴールの山根 曺貴裁監督のハーフタイムの指示を明かす
湘南ベルマーレのDF山根視来は、17日に敵地で行われたJ1リーグ第12節の浦和レッズ戦の終了間際に劇的な決勝ゴールを決めて、3-2の勝利に貢献した。この試合では前半31分に、湘南の明らかなゴールが取り消されるシーンが起きたが、山根はハーフタイムに曺貴裁監督から「自分たちがコントロールできないことなのでそれはしょうがない」と声をかけられたうえで、「勝ったら絶対に成長できる」との思いで後半に臨んでいたことを試合後に明かした。
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前節終了時点で11位の湘南がアウェーの埼玉スタジアムに乗り込んだ一戦は、前半22分に浦和のMF長澤和輝、同25分にFWアンドリュー・ナバウトにゴールを決められ、2点を追う展開となった。反撃に出るなか、同31分に目を疑うような衝撃的なシーンが生まれる。
ハーフウェーライン付近からのスローインから丁寧にパスをつないだ湘南は、縦パスにMF杉岡大暉が反応。相手DFとの競り合いを制し、ペナルティーアーク内から左足を振り抜くと、鋭いシュートがゴール右ポストに跳ね返り、左サイドネットを揺らしてゴールライン手前にこぼれた。シュートを放った杉岡は右手で小さくガッツポーズを作り、チームメートとハイタッチしながらすぐに自陣へと向かった。
一方、横っ飛びしながらこのシュートを止められなかった浦和GK西川周作は、ゴール内から跳ね返ってきたボールをキャッチすると、仲間を鼓舞するようにしてすぐに右手でセンターサークル方向へ投げ返した。
この時、ピッチ上にいた多くの両軍選手は湘南にゴールが生まれたと認識しているように見えたが、副審はフラッグを上げず、主審の山本雄大レフェリーはプレー続行を指示。このボールを拾った浦和は、呆然とする湘南の選手を尻目に敵陣へとカウンターを仕掛けると、最後はペナルティーエリア内でパスを受けたナバウトを湘南GK秋元陽太が止め、その際に足を痛めてその場にうずくまったことで山本主審が笛を吹き、プレーが途切れた。
その後、湘南はピッチ上の選手はもちろん、曺監督もベンチを飛び出し審判団に猛抗議。だが判定は覆らず、約6分間中断した後にゲームは再開された。
試合はその後、後半2分と34分に後半開始から投入されたMF菊地俊介が2ゴールを奪い同点に追いつく。そして歓喜の瞬間は、後半アディショナルタイム4分に訪れる。両者が決勝点を狙うオープンな展開となるなか、敵陣でボールを受けた山根がドリブルで持ち上がり、ペナルティーエリア内で右足を一閃。シュートが相手GKの頭上を越えてゴールネットに吸い込まれると、湘南はベンチから曺監督やスタッフ、控え選手も飛び出して歓喜を爆発させた。
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