不屈の湘南、前代未聞の“大誤審”でゴール取り消しも… 0-2から後半ATに劇的決勝弾!
杉岡の左足シュートが決まらず猛抗議も判定は覆らず 後半猛攻で3連続ゴール
浦和レッズがホームに湘南ベルマーレを迎えた17日のJ1リーグ第12節は、2-3で敗れ痛恨の3連敗となった。しかしこのゲームでは結果以上に、山本雄大レフェリーをはじめとした審判団のミスジャッジが、大きく目立つことになった。
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浦和はこの試合から中3日で、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ最終節、突破のかかった北京国安(中国)戦を控えていることもあり、オズワルド・オリヴェイラ監督は大幅なターンオーバーを敢行。DF槙野智章やFW興梠慎三ら主力をメンバー外とし、DF阿部勇樹が今季の公式戦で初スタメン、これまで途中出場がほとんどのFWアンドリュー・ナバウトとFWマルティノスを2トップに送り込んだ。
試合はこれまで出場機会の限られた浦和のメンバーによる意欲が、良い方向に出る形で立ち上がった。まずは前半22分、マルティノスが左サイドから右サイドの深い位置へ一気に走り込んでMF宇賀神友弥からのパスを受けると、タメを作ってMF柴戸海へ。柴戸はゴール前で相手のマークを外したMF長澤和輝に縦パスを通し、反転した長澤のシュートが決まって先制点となった。
さらに浦和は3分後、中盤で湘南のMF中川寛斗のボールコントロールが乱れたところでマルティノスがボールを奪うと、そのままドリブル。バイタルエリアまで持ち運ぶと、ゴール前に抜けたナバウトにスルーパスを通し、ナバウトがGKとの1対1を決めた。昨年3月に浦和へ加入したオーストラリア代表アタッカーは、これが浦和での初ゴールになった。
そして、問題のシーンが同31分に訪れた。湘南は、中盤で前を向いた杉岡が左足で強烈なシュート。ボールは右ゴールポストを叩いて左サイドネットに吸い込まれた。浦和のGK西川周作はゴールに入ってから外に出てきたボールを、すぐに味方のキックオフを促すような所作でセンターサークル方向に投げた。しかし、山本主審はそのままゴールを認めずにプレー続行を指示。まさかの事態に湘南ベンチも猛抗議をしたが、判定は変わらずゲームが続いた。
そのボールは浦和のビッグチャンスにつながり、ナバウトが湘南GK秋元陽太と1対1になったが、ここは秋元が鋭い飛び出しでストップ。しかし、このプレーで負傷したナバウトはプレー続行不可能となり、交代となった。この衝撃的なミスジャッジは、両チームにとっておかしな事態を巻き起こすキッカケになってしまった。そして、ナバウトのところには昨年9月1日に負傷して以来となるFWファブリシオが交代で入った。
ハーフタイムには湘南の曺貴裁監督が審判団に猛抗議したが、判定は変わらず。曺監督のハーフタイムコメントは“空欄”という前代未聞のもので、怒りが窺われた。
それでも湘南は後半に猛反撃。4バックに変更してスタートすると、後半2分には出場したばかりのMF菊地俊介が鮮やかな左足ボレーでのミドルシュートを決めて1点を返した。その後はどちらもカウンターを打ち合うようなオープンな展開になり、浦和も多くのチャンスをつかんだが決め切れなかった。すると同34分、湘南は右サイドを深く切り込むと、折り返しを再び菊地が決めて同点ゴール。
残り時間も激しく攻め合った両者だが、決勝点は湘南に生まれた。後半終了間際のアディショナルタイム、カウンターを仕掛けた湘南は最終ラインからDF山根視来が攻撃参加して一気にドリブル突破。ペナルティーエリア内に侵入して放ったシュートは浦和DFに当たるとドライブ回転がかかって西川の頭を越えてゴールへ。これが試合のラストプレーでの決勝ゴールとなり、湘南が3-2で勝利した。湘南にとっては明確なゴールが見逃されるミスジャッジがあっただけに、勝利でせめてもの留飲を下げる形になった。
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