決勝の勝率62.5%対66.7%の激突! 鹿島対G大阪のナビスコ杯決勝を5つの視点で展望
「オリジナル10」の名門同士
日本サッカーにおいて、すっかり「秋の風物詩」となったヤマザキナビスコカップ決勝が、10月31日の13時5分に埼玉スタジアムでキックオフされる。今年決勝に進んだのは、鹿島アントラーズとガンバ大阪。ともに第1回大会から出場している「オリジナル10」の伝統あるクラブであり、数々のタイトルを獲得してきた名門同士の対決となった。今季も鹿島はセカンドステージ2位、G大阪は年間3位とチャンピオンシップ出場権獲得を争う位置につけている。
そんな両チームが、リーグ3大タイトルの一つを懸けて激突。ここでは、その大一番の見どころを、過去の大会記録を眺めながら5つのポイントに絞って展望してみたい。
[1]ナビスコカップ決勝では初顔合わせ
これまで多くのタイトルを獲得してきた両チーム。過去にナビスコカップ決勝には、鹿島が8回、G大阪が3回進出しているが、意外にもこの舞台で対戦するのは今回が初めてとなる。
両チームの通算対戦成績は、鹿島から見てリーグ戦(J1)が25勝8分17敗、ナビスコカップが4勝2分3敗と、いずれも上回っている。ただ、G大阪がJ1に復帰した昨季からの2シーズンの成績では、鹿島から見てリーグ戦が1勝0分3敗、ナビスコカップが0勝0分1敗と、G大阪が優勢だ。
果たして、今回の大一番ではどのような結果になるだろうか?
[2]連覇に挑むG大阪 過去3チームが達成
ナビスコカップを連覇したチームは、[表1]のとおり、過去に3チーム存在する。1992~94年まで3連覇したV川崎(現・東京V)、2005~06年の千葉、2011~12年の鹿島だ。
一方で、決勝に進出しながら連覇を逃したケースもある。4連覇を目指した1996年のV川崎、2003年の鹿島、2004年の浦和の3チームだ。V川崎が3連覇をしているため、決勝に連覇を狙うチームが登場したのは延べ7回あり優勝が3度。ほぼ五分五分と言えるデータのなか、G大阪は史上4チーム目の連覇を達成できるだろうか。