「勝利に導けるGKに」 広島19歳GK大迫敬介、“和製ノイアー&ブッフォン”への挑戦
今季はJデビューからリーグ戦全試合出場 2年目にしてチームの正守護神へ成長
若手を積極起用している今季のサンフレッチェ広島にあって、最も成長著しいのが2年目のGK大迫敬介だろう。リーグ戦全試合にスタメン出場している19歳が、「目標」に掲げるのは元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォン(パリ・サンジェルマン)とドイツ代表GKマヌエル・ノイアー(バイエルン)。「チームを勝利に導けるGKになりたい」とさらなる高みを目指す。
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大迫は広島ユースに所属する2017年3月に高校3年生でプロ契約。トップチームに昇格した2018年は出番がなかったものの、今季初戦となったAFCチャンピオンズリーグ・プレーオフのチェンライ・ユナイテッド戦(0-0/PK4-3)で公式戦デビューを飾ると、J1リーグ開幕戦の清水エスパルス戦(1-1)にスタメン出場してリーグデビューを果たし、ここまでリーグ戦は全試合にフル出場している。
12日の第11節ベガルタ仙台戦(1-2)は試合終盤に右足をつりかけていたと明かすが、それさえも「試合に出ていない2年前はつることもなかった。それを考えたら幸せなこと。良い経験だと思います」と笑い飛ばす。身長186センチ・体重86キロの恵まれた体と抜群の反射神経から繰り出す鋭いシュートストップが持ち味だが、ポジティブ思考も大迫の大きな特徴だ。澤村公康GKコーチも「彼の明るい性格はチームにエネルギーをもたらしてくれる」と証言する。
チームは現在4連敗中、仙台戦では後半アディショナルタイムに決勝点を許して敗れた。ショッキングな敗戦に雰囲気は沈みがちだが、そんな時でも大迫は前だけを向いている。
「みんなが下を向いてしまうと、チームがそういう雰囲気になってしまう。誰かが顔を上げて、切り替えて引っ張っていく選手がいないといけない。それがGKの役割だし、自分が担わないといけないと思っています。敗戦の反省は大事で、失点のシチュエーションを自分で分析して次の試合に生かすように意識していますけど、今はなかなか結果が出ていない状態だからこそ、絶対に負けは引きずらない」