吉田のリーグ杯8強進出弾にこめられたファンとの約束 「見ていてくれたらうれしい」

宣言通りの強烈ミドル

 約10カ月ぶりに訪れた歓喜の瞬間。それは、約束を果たした“男・吉田”の魂のゴールだった。

 サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也は、ファンにささげる強烈ミドル弾を決めてリーグカップ8強入りに貢献した。クラブにとっては1976年以来の戴冠に向けて「とてつもないチャンスを得た」と語り、自信をのぞかせた。英地元紙「デイリー・ミラー」が報じている。

 サウサンプトンは28日のリーグカップ4回戦でアストン・ビラを2-1で下した。吉田は後半6分にエリア外から強烈な左足のミドルでゴールネットを揺らして、貴重な先制点をもたらした。チームを勝利に導いた得点は、吉田にとってまさに有言実行の一撃だった。

 それというのも吉田は本拠地セント・メリーズで行われた17日のレスター戦のハーフタイム、シュート練習をしていた際に、枠を外れたボールがスタジアムの女性ファンに直撃。試合後にツイッターを通じて謝罪していた。その際、吉田はその女性ファンに向けて「シュートを改善させる」というメッセージを送っていた。そして、その宣言通り、クラブでは2014年12月20日のエバートン戦以来およそ10カ月ぶりのゴールを決めた。

「この前のホームゲームで、ハーフタイム中にシュートを女性の顔に当ててしまったんだ。ツイッターで謝罪したよ。得点できてハッピー。彼女も見ていてくれたらうれしいね」

 

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