伝説的FWの息子がシティを痛烈批判 「彼らはお金を手に入れすべてが変わった」
下部組織出身者を軽視する金満クラブに
結局、その後もデバンテはシティで公式戦に出場することはなかった。バーンズリー、MKドンズへのレンタル移籍を経て、今季、フットボールリーグ1(英3部相当)のブラッドフォード・シティへ完全移籍。シティのあまりの変わり様に、デバンテも大きなショックを受けていた。
「僕はシティとユナイテッドでプレーするという選択肢があった。当時のシティは若手がプレーを楽しめる場所だった。マイカー・リチャーズやショーン・ライト=フィリップスのような選手がいた。だけど、彼らはお金を手に入れると、あっという間にすべてが変化した。外国籍選手を買い、すべてのイングランド人選手は隅に追いやられたんだ」
12年と14年にはプレミアリーグを制するなど、国内屈指のビッグクラブに成長したシティだが、その陣容は高額の移籍金を支払って買い集めた選手が大半を占める。下部組織出身者が入り込む余地はほとんどない。
「数百、数千万ポンドという大金を投じた選手が、調子に関係なく使われた。下から這い上がってきた選手にとって、これはフェアじゃない」
下部組織出身のデバンテは、悲痛な叫びでシティの方針を痛烈に批判した。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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