名古屋FWジョー、貫禄の1得点1アシスト 浦和に完勝し手応え「今季一番の試合」

名古屋FWジョー【写真:Getty Images】
名古屋FWジョー【写真:Getty Images】

丁寧な落としで先制ゴールを演出、自ら追加点をゲット 「ミスが少なかった」

 名古屋グランパスの元ブラジル代表FWジョーは、12日にホームで行われたJ1リーグ第11節の浦和レッズ戦(2-0)で1得点1アシストの活躍を見せると、試合後に「今シーズンで一番の試合だった」と振り返った。

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 名古屋がボールを支配しようとしつつも、浦和もショートカウンターを繰り出せていた立ち上がりの時間帯から、先にゴールを奪ったのが名古屋だった。前半17分、ジョーはFW長谷川アーリアジャスールからのくさびのパスを受けると、フォローしたMFマテウスの利き足である左足側に丁寧なボールを落とした。それをマテウスが強振して先制点を奪うと、試合の流れは一気に名古屋へと傾く。

 そして同41分には、スローインからの攻撃でMFガブリエル・シャビエルが右サイド深くへ正確な浮き球パスを送り、DF宮原和也が頭で落としたところに入り込んだジョーが右足でシュートを突き刺した。前後左右に揺さぶるなかで浦和DF槙野智章と競り合っていたが、「大事なことはセカンドボールのところで、味方が競り勝つと信じて走り込んだこと。そこで少し幸運なことに槙野が滑ってしまい、フリーで決めることができた」とゴールを振り返った。

 しかし、むしろこの日の名古屋が良さを見せたのは、リードを手にした後半だったと言えるのかもしれない。2点ビハインドの浦和は、ブロックを作って待ち構える守備を続けるわけにはいかず、よりボールを奪いに行く守備を展開するようになった。そのなかで名古屋は、相手の間にパスを通しては選手がそこに走り込み、浦和の中盤を裏返しては後方の選手に戻して広いスペースへ展開していくという、浦和の寄せを利用するかのようなゲームを展開して危なげなく逃げ切った。

 ジョーはこうした展開に持ち込んだ試合について、「今シーズンで一番の試合だったと思う。集中力が90分切れることなく、何よりもミスが少なかった。我々のスタイルは、自分たちで多くボールを持ってやっていきたいところにある。そのなかで今日の試合はミスが少なかった。それは、パスやコントロールのミスが少なかったという点で、相手にチャンスを与えることなく試合を運べたと思う」と、その手応えと勝因を語った。

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