ポグバの今夏レアル移籍実現は困難? “剛腕代理人”が活動禁止、欧州市場に波紋拡大
イタリアでライオラ氏に下された3カ月間の活動禁止処分、FIFAも発表
フランス代表MFポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)や元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(LAギャラクシー)ら大物を顧客に持つ代理人のカルミネ・ライオラ、通称ミノ・ライオラ氏の活動禁止処分がイタリアだけでなく、全世界に拡大したことが分かった。今夏の移籍市場に大きな影響を及ぼす可能性がさらに広がっている。
ライオラ氏は9日、イタリアサッカー連盟(FIGC)から突如、いとこのビンチェンツォ・ライオラ氏とともに3カ月間の活動停止処分を言い渡された。2015年にローマからPSVへ移籍したU-21イタリア代表FWジャンルカ・スカマッカ(現サッスオーロ)の移籍に関して何か問題があったものと考えられているようだが、正式な理由は公表されていない。
ライオラ氏はポグバをはじめ、ユベントス移籍も噂されるオランダ代表DFマタイス・デ・リフト(アヤックス)やイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン)、イタリア代表MFマルコ・ヴェラッティ(パリ・サンジェルマン)、イブラヒモビッチなど、ベテランから若手選手まで幅広いタレントと契約している。顧客選手たちは今夏の移籍市場での動向が注目されていたが、向こう3カ月間、つまり8月9日まではイタリアでライオラ氏が介入する移籍が不可能となっていた。
そしてさらに国際サッカー連盟(FIFA)は、この処分がイタリア国内だけでなく、全世界に拡大されると発表した。ヨーロッパ各国リーグの移籍市場は8月末まで開かれているため、完全消滅ではないものの、マンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリードへの移籍が噂されているポグバらの去就にも影響が及ぶかもしれない。これを受け、英紙「ザ・サン」は「ポール・ポグバのレアル・マドリードへの夢の移籍は危険にさらされている」と報じた。
ライオラ氏の弁護士は、処分について異議申し立てをする構えだという。欧州サッカー界で幅を聞かせる“剛腕代理人”への活動禁止処分は、今後のマーケットにどのように波及していくのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)