クロップ就任後初勝利に沸くリバプール 名門復活へ「大きな前進だ」
「すべてオーケーだ」
試合後のテレビインタビューで初勝利の感想を質問された、指揮官は「ドローよりもいいね。すごく満足している。今日のチームは一緒にプレーしていなかった。若い選手と新しい選手、ケガで長い間プレーしていなかった選手はすごくよくやった。トップチームに近い相手に多くのチャンスをつくった。我々は試合を支配し、チャンスをつかんだ。すべてオーケーだ」と語った。さらに、こう続けた。
「新しい監督が来て、新しい情報を与える。新しいものを求める。理解するための後退も当然のことだ。選手は私の指示をこなそうと努力していたために、自分のできることを忘れてしまいがちだ。今日は大きな前進だ」
前線でボールを失った瞬間、相手に強烈なプレッシャーをかけてボールを奪い、その勢いのままカウンター攻撃に移行する「ゲーゲンプレス」。その戦術でドルトムント時代に欧州を席巻したクロップ監督は選手に運動量を求める。新たな戦術に対する理解に努めながらも、自分の色を出すという段階にようやくたどり着いた。
カップ戦の1勝で殻を打ち破ったクロップ・リバプール。アンフィールドの熱狂のままに、破竹の勢いに乗ることができるだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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