「長谷部とヒンテレッガーは120分以上輝いた」 独メディアが両チーム最高点で称賛
EL準決勝でチェルシーに惜敗も…失点回避し同点弾演出の長谷部は「1.5」の最高タイ評価
UEFAヨーロッパリーグ(EL)準決勝の第2戦が現地時間9日に行われ、元日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルト(ドイツ)はチェルシー(イングランド)と敵地で1-1と引き分けた。2戦合計スコアが2-2となったことから勝負はPK戦に持ち込まれ、フランクフルトは惜しくも敗れたが、フル出場の長谷部は重要な2つのシーンに絡み、ドイツメディア「spox.com」から称賛されている。
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0-0で迎えた前半24分、フランクフルトは自陣右サイドの深い位置でFKを与えてしまうと、MFウィリアンのキックにDFダビド・ルイスが合わせてボールはファーサイドへ。絶体絶命のピンチを救ったのは、長谷部だった。ゴール前に詰めていたチェルシーDFセサル・アスピリクエタよりも先にボールに到達すると、間一髪のところでボールをかき出し、チームをピンチから救った。
その後フランクフルトは1点を失うも、後半4分に反撃。長谷部がドリブルで中央まで持ち上がり、前線に縦パスを入れると、FWルカ・ヨビッチがMFミヤト・ガチノビッチへと胸で落とし、これを受けたガチノビッチがダイレクトでヨビッチへ。同選手は落ち着いて右足で蹴り込み、チェルシーGKケパ・アリサバラガを破った。
延長戦を終えてもスコアが動かず、最終的にはPK戦で敗れたフランクフルトについて、「spox.com」は「印象的なパフォーマンスを見せながらも欧州カップ戦に別れを告げることになった。(DFマルティン・)ヒンテレッガーとハセベは120分以上輝いた」と、両選手が際立っていたと称賛した。
攻守両面で決定的な仕事をした長谷部については、「攻撃面でも守備面でも計り知れないほど重要だった。24分にはルイスのヘディングをゴールライン上でクリアし、その後ヨビッチへのロングパスでスコアを1-1へと導いた。ポジション取りも良く、ボール奪取に11回成功している」と寸評を綴り、ヒンテレッガーと同様にチーム最高の「1.5」と採点した(ドイツの評定は1が最高、6が最低)。
なお、同メディアはチェルシーの選手も採点しているが、PKを2度止めたケパに対しては「2」、先制点のMFルーベン・ロフタス=チークについては「3.5」、そのお膳立てをしたMFエデン・アザールは「3」と厳しい目を向けており、両チームを通じて「1.5」の高評価を得たのは長谷部とヒンテレッガーのみ。激闘のなか、この2人こそが決定的な働きをしたと評価しているようだ。
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