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「刑務所で過ごした日々は…」 日韓W杯“疑惑主審”の放言に元伊代表監督が痛烈反論
トラパットーニ氏、W杯韓国戦で誤審疑惑のモレノ氏にツイッターで反論
2002年の日韓ワールドカップ(W杯)で大きな話題を呼んだのが、決勝トーナメント1回戦のイタリア対韓国だ。この試合でエクアドル人レフェリーのバイロン・モレノ氏はスキャンダラスな判定を連発し、最終的に韓国が勝利したゲームである。そのモレノ氏は最近、エクアドルのYouTubeチャンネル「Futbol Sin Cassette」に出演して「判定は間違っていない」「自己採点するなら8点だ」とまくし立てたことが話題になっている。
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そして、当時のイタリア代表監督、ジョバンニ・トラパットーニ氏の采配に「臆病者」という言葉をぶつけ、試合後に「聞きに来れば話した」という好き放題な言葉を残したことに対して、トラパットーニ氏はツイッターで反論に出た。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
「モレノに臆病者と呼ばれている者は、どこにもいなかった。あのような誤審をした男を守るために何も言わずに引き上げた私は、むしろ勇敢だったとすら言える。なあ、バイロン、刑務所で過ごした日々はキミに謙虚さというものを教えなかったようだね」
トラパットーニ氏が指摘したように、モレノ氏は刑務所に収監されていたが、それは誤審のためではない。彼は2010年にヘロインの大量所持容疑で逮捕され、アメリカで5年間の懲役を科された。だが模範囚として減刑され、早期出所してエクアドルに帰国していた。
番組に出演したモレノ氏は、「退場者が出た後に(守備的MFのダミアーノ・)トンマージを投入して、攻撃的な選手は(FWアレッサンドロ・)デルピエロだけになった」と主張したが、実際にはトンマージは先発出場しており、デルピエロも後半16分にベンチに下がっていた。事実誤認が多く、穴だらけの発言が続いたが、そうした言葉を浴びせられたトラパットーニ氏は、我慢のならないものだったのだろう。
当時のイタリアでは、この試合を契機に韓国へのバッシングも厳しくなり、決勝点を挙げた韓国代表FWアン・ジョンファンは、W杯後に当時所属していたペルージャを追われるようにして退団する事態にもなった。約17年の歳月を経て口を開いたモレノ氏は、再び世界のサッカー界に波風を立てている。
(FOOTBALL ZONE編集部)