なでしこW杯メンバー23人決定 指揮官が説明…選考基準は「4つの条件」と「修正力」
基本的な能力をベースに“一芸”もメンバー選考に大きく影響
欧州を中心に男子の伝統国と言われるような国が女子サッカーの強化も図るなかで、急速にそのレベルは上がっている。フィジカルの差に加え、そうしたモダンなサッカーと対峙した時に必ずしも連戦連勝とはいかない。そのなかで、高倉監督は上のレベルと対戦して感じた力の足りなさを、次の代表活動までの間に埋める工夫や努力をしてきたかどうかを重要視したという。
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そうしたことの結果、若く完成されていなかった選手が力を伸ばして23人のメンバーに入りやすかったということは言えるのだろう。それに加え、特に前線の選手たちには「FWには得点とチャンスメークを期待したい」と話し、「劣勢な試合でも、3人、4人がコンビネーションを作った時に、鉄のディフェンス、大きな選手たちを翻弄できる崩しができるのではないか」という期待も込めた。そうした意味でも、基本的な能力をベースに試合を決める“一芸”も評価を大きく左右したと言える。
女子サッカーは今年に女子W杯があり、来年は東京五輪が控える。世界の頂点を目指す戦いが2年続くなかで、まずは2大会連続決勝進出を果たしている女子W杯での戴冠を狙う。「日本の現在地はFIFAランク7位であり、今までの勝率を見ても圧倒的な強さを持って戦うのは難しい」というなかで、まさに大会の中で修正しながら成長していく力を23人の選手たちが見せられるかどうかが、高倉ジャパンの生命線と言えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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