なでしこW杯メンバー23人決定 指揮官が説明…選考基準は「4つの条件」と「修正力」
6月のW杯に向けたメンバーを発表、「総勢63名」を呼んで探ったチームの可能性
なでしこジャパン(日本女子代表)の高倉麻子監督は、10日に行われた記者会見で6月に開幕するフランス女子ワールドカップ(W杯)に臨む23人の選手を発表した。そのなかでは、選考基準として「4つの条件」に加えて、「足りなかったものへの修正力」というポイントを語った。
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高倉監督は、佐々木則夫前監督の体制で2016年のリオデジャネイロ五輪へのアジア予選で敗れ、出場権を失った後に就任した。2011年に女子W杯ドイツ大会で初優勝を成し遂げたメンバーの多くが残った15年の女子W杯カナダ大会を経て、そのリオ予選も大きくは選手に変更がなかった。それを受けているだけに、世代交代も一つのテーマに上がりながら多くの選手に門を開いた代表チームとして活動してきた。
それは、高倉監督が「総勢63名、(なでしこ)チャレンジを入れると90名ほどの選手を呼び様々なチームの可能性を探った」という言葉にも表れている。メンバー入りしたDF南萌華やFW遠藤純のように、昨年のU-20女子W杯で優勝を経験した世代の選手たちも含まれるし、DF鮫島彩やDF宇津木瑠美、MF阪口夢穂といった11年の優勝を知るメンバーもいる。若手にチャンスを与えたのは事実だが、決してベテラン勢を排除したわけではない。
その選考基準を高倉監督はこう語っている。
「様々な選手を試合でも力が足りなくても積極的に使ったなかで、壁にぶつかったが、選手が工夫して努力をして、次に会った時に修正してきた選手が残った。その跳ね返りの強さはいつも見てきた。就任した時に話した代表選手に求める4つの条件、テクニックがあって賢い、走れる、代表への思いとチームのために戦えるという要素を見てきた。平均的にレベルの高いことに加え、何か一つでも強いものを持っていることが選考のキーになった」