「天才だ!」 小野伸二、豪州時代の“逆足ループ弾”に再脚光「ナイフの切れ味」
WSWに加入した12-13シーズン、ファイナルシリーズ準決勝で伝説的な一撃を披露
オーストラリア1部のAリーグはレギュラーシーズンを終え、シーズン総合優勝を決めるファイナルシリーズに突入。10日にパース・グローリー対アデレード・ユナイテッド、12日に元日本代表MF本田圭佑が所属するメルボルン・ビクトリー対シドニーFCの準決勝2試合が開催される。シーズンも佳境を迎えるなか、Aリーグ公式サイトは過去のファイナルシリーズのメモリアルシーンを5つ厳選。元日本代表MF小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)がウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(WSW)時代に決めた華麗なループシュートに再びスポットライトを当てている。
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フェイエノールト(オランダ)、ボーフム(ドイツ)と海外でプレーした小野は、2010年に清水エスパルスでJリーグ復帰を果たすと、2012年9月にWSWへ移籍し、再び海を渡った。加入初年度から24試合7得点を挙げてレギュラーシーズン1位の立役者となり、地元ファンの心をつかんだ。
迎えたブリスベン・ロアーとのファイナルシリーズ準決勝、1-0で迎えた後半26分に小野が魅せる。ゴールキックをFWディノ・クレツィンガーがそらし、ペナルティーエリア手前で小野がボールをキープ。対峙したマーカーが一歩下がったのを見るや、利き足とは逆の左足で柔らかなチップキックシュートを繰り出すと、ボールは綺麗な放物線を描きながら、相手GKがまったく動けないまま、右サイドネットに突き刺さった。会場に駆け付けた約2万人のWSWサポーターは大熱狂、実況も「天才だ!」と叫びながらその模様を伝えた。
Aリーグ公式サイトは「小野の天才的な準決勝のチップ」と称し、伝説的な一撃を絶賛している。
「日本のレジェンドであるシンジ・オノはすでにウェスタン・シドニー・ワンダラーズのファンにとってヒーローだ。2012-13シーズンに加入すると、リーグ戦では7ゴールを決めたが、シーズン8つ目のゴールは彼のベストだ。ブリスベン・ロアー戦で1-0とリードしていた場面では、ナイフの切れ味を披露した。オノは一流であることを証明する瞬間を生み出し、ワンダラーズの偉人としての功績を刻み込んだ」
WSWは決勝でセントラル・コースト・マリナーズに敗れて優勝こそ逃したが、小野は今なおWSW、そしてAリーグでプレーした偉大な選手として語り継がれている。