鹿島、敵地でジョホールFCに敗戦 グループ首位消滅、最終節は引き分け以上で突破へ
ACL第5節は後半24分に先制を許すと、反撃を試みるもゴールを奪えずに敵地で敗戦
アジア連覇を狙う鹿島アントラーズは、8日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第5節でマレーシアに乗り込んでジョホール・ダルル・タクジムと対戦。東南アジアらしい湿度の高さを感じさせる環境のなか、チャンスを生かし切れなかった鹿島は後半に決勝点を奪われ、0-1で敗れた。
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鹿島は試合前の時点で勝ち点7の2位で試合を迎えた。一方のジョホールは勝ち点1の4位で、2連勝したうえで他会場の結果により鹿島と勝ち点が並んだ時に直接対決の成績で上回る1-0、もしくは2点差以上の勝利が必要な条件でスタートした。
先に決定機を迎えたのは鹿島だった。前半14分、MFレオ・シルバがペナルティーエリア内まで切り込んで左足シュートを放ったが、惜しくもGKにセーブされ、こぼれ球を狙ったFWセルジーニョのシュートも枠を捉えられなかった。
鹿島はゴール前に進出する場面がある一方で、相手ボール時にはファーストプレスの役割がハマらずに自陣深くまで進出されてしまう場面も多発した。セットプレーも多く与えてしまい、ゴール正面のエリアでフリーにしてシュートを打たせてしまうシーンもあったが、相手のシュート精度の低さに助けられた。ややオープンになった試合展開のなかで、両者は先制点を挙げられずにスコアレスで前半を終了した。
その間に終了した同組のもう1試合では山東魯能(中国)が慶南FC(韓国)に2-1で勝利し、山東が勝ち点11、慶南が同5となった。鹿島と慶南の直接対決は1勝1敗だがアウェーゴール数で鹿島が上回っているため、後半の鹿島は引き分け以上でグループの2位以内を決められる状況を手にした。
後半が始まっても両ゴール前を往復するオープンな展開は変わらず、鹿島はバイタルエリアまではボールを上手くつないで進出するものの、ラストパスが合わせられずに決定的なチャンスを迎えられずに進んだ。
そうしたなかで先制点はジョホールFCだった。後半24分、ハーフウェーライン付近から鹿島右サイドの裏に出たスルーパスに反応したMFアフメドが、中央を向き直してから2人の間を突破。そのままファーサイドに右足シュートを流し込んだ。直後に大岩剛監督はMF土居聖真を投入して前線に厚みを持たせる狙いを見せた。
徐々に運動量も厳しくなった鹿島は残り時間で追いつくことができず、このまま0-1で敗戦。鹿島はこの試合での2位以内を決定できなかったと同時に1位通過の可能性も消滅。最終節は引き分け以上で2位通過となり、その時はラウンド16でサンフレッチェ広島との日本勢対決ということになった。
(FOOTBALL ZONE編集部)