ローマ監督就任に“待った” インテルCEO、名将コンテ氏に3年62億円の破格条件を準備
希代の戦術家争奪バトル 年俸12億円のローマに対して、インテルは年間20億超を用意
チェルシー前監督のアントニオ・コンテ氏は、来季に向けた動向が注目されている存在の1人だ。ヨーロッパきっての戦術家には、すでにローマが具体的な条件を提示して契約に迫っていると報じられているが、国内のライバルクラブが直接交渉の機会を求めていると、イタリアのサッカー専門サイト「カルチョメルカート・コム」が伝えている。
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コンテ氏を巡ってはローマが最も早く動き、具体的な話を進めてきた。しかし、ACミランやインテルのミラノ勢、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の優勝に手が届かなかったユベントスらも、来季の指揮官候補としていると報じられている。
ローマはコンテ氏に年俸950万ユーロ(約12億円)の3年契約をオファーした模様。さらに、旧知の中であるジャンルカ・ペトラーキ氏をトリノから引き抜いてスポーツ・ディレクターに据えると言われている。
しかし、ここに「待った」をかけたのがインテルだ。イタリア紙「ラ・レプブリカ」によると、インテルのジュゼッペ・マロッタCEOがコンテ氏に直接アポイントメントを取ったという。マロッタCEOはコンテ氏がユーベ監督時代にゼネラル・ディレクターを務めていた人物で、互いに勝手知る仲。その会談の席でマロッタCEOは、「ローマとサインするのを待ってくれ」と頼み込んだようだ。
マロッタCEOの戦略としては、昨年に新しくインテルのオーナーとなった中国の蘇寧グループから、コンテ氏就任に必要な資金を引き出すつもりでいる。具体的には3年契約で税別5000万ユーロ(約62億円)の報酬でオファーをする計画を立てていて、そのために蘇寧グループの張近東会長から8000万ユーロ(約100億円)を準備してもらうよう交渉中とされている。時間を要するために、マロッタCEOはコンテ氏にローマとのサインを保留するように懇願したという。
コンテ氏の就任劇はマネーゲームの様相を呈してきたが、その結果が明らかになるまでそれほど時間はかからないだろう。
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(FOOTBALL ZONE編集部)