VAR導入2シーズン目のブンデスで不満噴出 「すべてが明らかになると誰もが考えたが…」
ハンドによるPK判定へ批判が続出 「審判員はやるべきことを理解していない」
ブンデスリーガはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を導入して2シーズン目になるが、選手や監督が不満をあらわにする場面が増えた。AP通信によると、これまでの年間34節の平均PK数が11.7回、最大で1967-68シーズンに記録した23回だったという。それに対して今季は、第31節までで29回と記録を大きく上回ってしまった。そのことでVARへの批判が高まっているようだ。
【PR】学生向けのお得プランが新登場!ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額でAFCアジア予選・日本代表戦、欧州リーグなどが視聴可能に
ドイツではここ最近の数試合だけでも、VARへの不満が多く挙がっている。現地時間4月27日に行われた第31節ドルトムント対シャルケの対戦(2-4)で、シャルケのスイス代表FWブレール・エンボロのシュートがドルトムントMFユリアン・ヴァイグルの手に当たり、オン・フィールド・レビューの末にPKの判定が下された。同日開催の第31節RBライプツィヒ対フライブルクの対戦(2-1)でも、疑わしいハンドリングの判定でライプツィヒにPKが与えられ、それが決勝点となった。
ドルトムントのルシアン・ファブレ監督は「長年にわたるサッカー界のなかで最大のスキャンダル」と怒りをあらわにしたコメントを残している。また、フライブルクのクリスチャン・ストレイヒ監督は、判定の在り方について批判を展開している。
「ペナルティーエリア内で接触があった時ファウルになる場合もあれば、ならない場合もある。それが大前提で、(VARが導入されても)これまでどおりに判定すべきだ。ハンドリングについて言えば手を上げてボールを止めるか、ゴールチャンスとなるボールが手に当たったら、すべてがファウルの判定になってしまう。それらがすべてファウルだとは考えられない。審判員たちは自分たちがやるべきことを理解していないため錯乱している。大きなプレッシャーの下にいる彼らに対して、何が起こったのかと責めることはできない」
ストレイヒ監督は判定への不満をもらすのではなく、現在の体制による判定基準に対して批判を展開した。