ビッグクラブが狙う”ミランキラー” 過熱する争奪戦にリバプールも参戦か
左利きの逸材ベラルディの去就 ユーベ移籍が有力視されるが…
若き才能は、常にサッカー界で注目の的になる。特にビッグクラブは、移籍金が高騰する前に自らの手中に才能を収めたいという狙いもあり、争奪戦を繰り広げることが少なくない。そして今、ヨーロッパでその才能が注目されているのが、イタリア・セリエAのサッスオーロに所属し、過去2シーズンでACミランを相手にハットトリックを二度達成して話題を集めたFWドメニコ・ベラルディだ。
1994年生まれのベラルディは、左利きのテクニシャン。サッスオーロの下部組織からトップ昇格すると、デビューした2012-13シーズンにセリエBで37試合出場11得点を記録し、サッスオーロのセリエA昇格に貢献した。その才能に目をつけたユベントスは、当時あった制度である共同保有という形で保有権の一部を得て、サッスオーロでのプレーを継続させた。しかし、その制度が終了したことで、今シーズンからサッスオーロが保有権をユベントスに1000万ユーロ(約13億5000万円)を支払う形で買い取っている。
来季からはユベントスに移籍するオプションが盛り込まれているともイタリアメディアでは噂として報道されているが、スペインのバルセロナがこのレフティーに目をつけているとされている。そして新たに、英紙「メトロ」は、リバプールの新監督に就任したユルゲン・クロップ監督がベラルディの獲得を望んでいると報じた。
24日のミラン戦で鮮やかなFKを決めたように、セットプレーのキッカーとしても非凡な才能を持っている。イタリアが生んだ若きレフティーを巡る争奪戦は、これからさらに白熱していくことになりそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images