リバプール、奇跡の大逆転に英メディア「信じられない!」 バルサに0-3から4発快勝、2年連続CL決勝へ
“アンフィールドの奇跡”が実現 オリギ&ワイナルドゥムが殊勲の2ゴール
リバプールが“アンフィールドの奇跡”を起こした。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝第2戦に4-0で勝利。バルセロナ相手に3点差のビハインドを跳ね返した神がかり的な大逆転劇で、2年連続の決勝進出を果たした。
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敵地での第1戦で0-3と大きなビハインドを背負っていたリバプールは、脳震とうの影響でエジプト代表FWモハメド・サラー、そしてブラジル代表FWロベルト・フィルミーノも負傷からの回復が間に合わずベンチ外となる“飛車角落ち”の状況。しかしユルゲン・クロップ監督率いるチームは、聖地アンフィールドでテンションの高い試合の入りを見せる。
それがいきなり実ったのは前半7分。MFジョーダン・ヘンダーソンの決定機を一度はバルセロナのドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンに阻まれたものの、こぼれ球に詰めたFWディボック・オリギがプッシュして先制点をゲット。この時点で2戦合計スコアは1-3となった。
一方で、バルサの攻撃の中心に君臨したのはやはりメッシ。前半13分、17分と際どいシュートを放つ場面があり、パス成功率も92%を記録するなどリバプールの脅威であり続けた。
リバプールは後半開始時点からDFアンドリュー・ロバートソンに代えてMFジョルジニオ・ワイナルドゥムを投入。MFジェームズ・ミルナーを左サイドバックに回した。
リバプールは後半4分にCKからDFフィルジル・ファン・ダイクのシュートでバルサのゴールを脅かしたものの、その直後にはメッシのスルーパスからウルグアイ代表FWルイス・スアレスに決定機を作られる。ここはブラジル代表GKアリソンのビッグセーブでしのいだが、一瞬たりとも気の抜けない展開が続いた。
しかし後半9分、途中投入されたワイナルドゥムが立て続けに大仕事をする。果敢なプレッシャーでボールを奪ったDFトレント・アレクサンダー=アーノルドが、そのまま右サイドを持ち上がりグラウンダーのクロス。これを走り込んだワイナルドゥムが右足で蹴り込み2-0。2戦合計スコアを1点差まで戻す。そしてその2分後、左サイドに流れたMFシェルダン・シャキリのクロスを、再びワイナルドゥムがジャンプ一番のヘディングシュート。テア・シュテーゲンが一歩も動けない一撃で3-0。ついに2戦合計スコアを3-3に戻したのだ。
敵地でバルサのメンタルが崩れるなか、リバプールが押せ押せムードで試合を進める。そのなかでも後半22分にメッシが右サイド45度から痛烈なシュートを放つが、アリソンが身体を張ったセーブで凌いだ。
そしてリバプールが、バルサの一瞬のスキを見逃さなかったのは後半34分だった。右CKを取ると、まったく準備ができていないバルサ守備陣を察知したアーノルドがすぐにキッカーを務めてリスタート。グラウンダーのクロスがゴール前に入ると、オリギが右足で蹴り込み、ゴールネットを揺らす。これによって3点差のリードを跳ね返し、リバプールが逆転を果たしたのだ。
その後、バルサのエルネスト・バルベルデ監督が講じた交代策も実らず、2戦合計スコア4-3でリバプールが大逆転劇を完遂した。これについては英公共放送「BBC」の公式ツイッターアカウントも「信じられない! リバプールは本当にそれをやり切ってくれたんだ!!」と驚きを隠せない発信。昨シーズン、レアル・マドリード相手に逃した栄光をつかみに、レッズが決勝の地マドリードに辿り着いた。
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(FOOTBALL ZONE編集部)