ACL16強へ、自力突破“あり”の浦和と“消滅”の川崎 グループ最終節の決勝T進出条件は?
浦和は第5節でブリーラムに2-1勝利 最終節で2位の北京国安と直接対決
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の第5節が7日に開催され、グループGの浦和レッズは敵地でブリーラム(タイ)に2-1で勝利、グループHの川崎フロンターレはホームで上海上港(中国)と2-2で引き分けた。最終節を残すのみとなったなか、両チームが決勝トーナメント進出を果たすために必要な条件は、どのようなものになっているのだろうか。
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まずは突破を決めるためのレギュレーションを確認しておきたい。順位はグループ全体で獲得した勝ち点で争い、2チーム以上が同勝ち点で並んだ場合は、直接対決の成績で上位になったチームが勝ち抜ける。その優先順位は、直接対決内での勝ち点、得失点差、総得点、アウェーゴール数の順番だ。そこで差がつかない場合、グループ全体の戦いでの得失点差、総得点の順に比較される。それでも並んだ場合の決定方法は、浦和と川崎にその可能性がないので今回は割愛する。
自力の突破条件が残っているのは浦和だ。2007年と17年にアジア王者を勝ち取っているチームは、第5節を終えて2勝1分2敗の勝ち点7とした。首位通過の可能性は消滅しているが、2位通過には勝利と条件付きの引き分けの2パターンが残った。
■グループG順位表
全北現代(韓国) 勝ち点12/7得点・3失点/+4
浦和(日本) 勝ち点7/6得点・4失点/+2
北京国安(中国) 勝ち点7/6得点・5失点/+1
ブリーラム(タイ) 勝ち点3/3得点・10失点/-7
【最終節のカード】(左がホーム)
浦和×北京
全北×ブリーラム
この組は全北の1位通過とブリーラムの4位敗退が決定。浦和と北京の対決は、文字通り2位通過を巡る決戦となる。当然、シンプルに勝利したほうが突破を決めるため、浦和としてはホームで戦う以上、まず目指すところはそこになる。
問題は引き分けた場合だ。このカードは、北京のホームで0-0の引き分けに終わっている。そのため、浦和がホームとなる最終戦も0-0で引き分けた場合は直接対決の結果に差がつかず、グループ全体での得失点差を比較するために浦和が2位を確保する。しかし、1-1以上の引き分けになると、直接対決のアウェーゴール数で北京が上位になるため、得失点差で上回っている優位性を逆転されて敗退となってしまう。
浦和としては1失点を喫した瞬間に勝利しか突破の可能性がなくなってしまう。そのため、本当のリードと言えるのは2点差をつけた時点からだ。0-0で推移していく時間が長くなれば、オズワルド・オリヴェイラ監督も難しい判断を迫られることになるだろう。